「支援者は“何をしてくれたんだ”という思いだよ。事務所前のお宅なんか、代々の自民党支援者でお偉い先生たちも挨拶に来る有力者だからね。彼女はまだ“新任”でしょう!? ここはずっと自民と民主(現・民進党)が選挙で争っていてね。支援者連中は“誰のおかげで議員に”って怒っているんじゃない!?」

 そう話すのは、衆議院選挙埼玉県第4区の新座市にある豊田真由子事務所近くに住む男性だ。この4区は'00年以降、自民党と旧民主党が交互に議席をとっていた激戦区だ。そこに'12年、'14年と2期連続で当選してみせたのが“安倍チルドレン”の豊田代議士だった。

 ところが『週刊新潮』6月29日号で彼女の“凶暴”な素顔が暴かれた。5月中旬、政策秘書を務めていた男性が彼女を乗せ運転していたところ「このハゲー!!」などの暴言を吐かれ暴行を加えられた。『顔面打撲傷』と診断された秘書が、このときのやりとりをICレコーダーに証拠として録音していたのである。

「お前の娘をひき殺しても~、そんなつもりはなかったんですぅ~って、言われているのと同じ~♪」

 秘書の仕事の不手際をミュージカル風の歌に乗せて罵るさまは、およそ国民の代表とは思えない品格。いくら部下のミスをとがめてのこととはいえ、パワハラ、いや、それ以上の行為だともいえる。

「男性秘書は被害届の提出を検討しているようです。仮に傷害罪となれば15年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。豊田代議士は謝罪しているといいますが、過去にも秘書が立て続けに辞めていることから“前科”がありそう。たとえ和解したとしても、これだけ悪評が広がっては議員を続けるのは難しいのでは」(全国紙記者)

『新潮』が報じた6月22日に即、自民党に離党届を提出した。翌23日に告示された東京都議会議員選挙を見据えたかのような素早い対応だった。が、体調を崩して入院中とされるだけに進退はいまだ語られていない。