「両陛下は6月26日から29日まで神奈川県葉山町で静養されていました。おふたりがお越しになるのは、今年2月以来で4か月ぶりです」(皇室担当記者)

 天皇陛下の「退位」を認める特例法が6月16日に公布され、来年末か来年度末に「代替わり」が行われる見通し。

 昨年7月に葉山でご静養中に「退位報道」があってから約1年、完全ではないにしろ陛下の「お気持ち」が叶う形となり、美智子さまも胸をなでおろされたことだろう。

おふたりは27日の11時過ぎに御用邸の裏口から20人ほどの警備やお付きの方に囲まれながら砂浜を散策され、葉山公園に居合わせた若者と楽しそうに言葉を交わしていましたよ」(地元住民)

 30分ほどの散歩を終えて正門から御用邸に戻るのかと思いきや、両陛下は以前から交流のある『葉山薬局』に足を運ばれた。

 今回は“特別な目的”があったことを店主の横島和子さんが明かしてくれた。

「私の母が今年4月に91歳で亡くなり、そのことが知人から侍従の方に伝わって両陛下もお知りになったそうです。

 母のことを知っていた美智子さまから“お悔やみ申し上げます。お寂しいでしょう”と優しいお気遣いをしていただきました」

 目に“涙”を浮かべられているようなご様子だった美智子さまは、10分ほど弔意を伝えられたという。お店を出られる際にはこんなことも。

「昨年2月に撮影した両陛下と母の写真を店内に飾っていて、お葬式のときもその写真を使わせていただいたことをお伝えしました。

 すると、お帰りの際に、その写真に身体を向けて一礼されたんです。一般国民の私たちのためにそこまでされるなんて感激しました……