祖母に声をかけると

「僧侶を養成する山梨県内の高校に行ったみたいでね。学費もほとんどかからないみたいで、“前向きに頑張ってくれてよかった”ってうれしそうに話していましたね」

 と近所の主婦。

「それがこんなことに……。おばあちゃんが不憫でねぇ。毎日、犬の散歩をされるんだけど、逮捕されてから全然姿を見なくなっちゃって……」

 と心配する。

 自宅の庭先に、容疑者の祖母がいた。本誌記者が声をかけると、

「もう関係ありませんから」

 ときっぱり。自宅へ姿を消した。

 郷家容疑者は高校卒業後、焼き肉店で働くなどした後、富士宮市内のキャバクラでボーイになった。当時を知る女性スタッフは、

「3〜4年前かな、1年ぐらい働いていましたね。カッコいいわけでもないし、仕事ができるわけでもない」

 郷家容疑者の元同僚は、

「トラブルかなんかで富士の店を飛んで(=姿を消して)、静岡市内のキャバで働いていました。彼女も静岡の子だよね? そのとき出会ったんじゃないかな。16歳で年齢隠して働いている子も多いからね」

 昨年9月ごろ、郷家容疑者は沼津市内に引っ越し、風俗店などを経営する会社に職を得ていた。同じマンションに住む男性が、郷家容疑者と内縁の妻を目撃していた。

「彼女は黒髪で地味っていうか、普通の子。最近までいましたよ。子どもが亡くなった後に、男女が楽しそうに笑う声も聞こえたけど、どんな神経なのか」

 実の父親にあざがつくほど虐待され、命を奪われた生後2か月の璃愛ちゃん。あまりにも悲しい事件だ。