──美大出身の、感性で動く西原さんとは真逆! 

西原「だから私が感覚で怒ると、永遠にケンカになっちゃう。でもケンカしてたら時間がもったいないって、最近思うんです。一緒にベッドでゴロゴロして、新聞読んだりDVD見たりするのが、一番幸せです」

高須「この人が怒ったら、美味しい食べ物と酒を与えます。そうすると黙るの」

──そんなおふたりが、これから先の未来に望むことって、なんですか?

西原「1日でも長生きしてほしいです。それだけです、あとは何もいらない」

高須「……可愛いくまだなあ〜!」

──ふふ、高須さんには本書に出てくる西原さんの分身・りえくまちゃんが見えているんですね! 最後に素敵な言葉を、ありがとうございました!

「(巻末の)ベッドでじゃれている写真、ホントにいつものまますぎて恥ずかしいよね」(西原)「大体2人のデートはこんな感じだね!」(高須) 撮影/竹内摩耶
「(巻末の)ベッドでじゃれている写真、ホントにいつものまますぎて恥ずかしいよね」(西原)「大体2人のデートはこんな感じだね!」(高須) 撮影/竹内摩耶
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ライターは見た! 著者の素顔

 本書シリーズ通して読めばわかりますが、実はお互いを尊敬し、尊重しあってこそのバカップルぶりなんです。

「女性で前カノや奥さんに嫉妬する人いるけど、私はすべて経験して紆余曲折(うよきょくせつ)してきてくれたのがうれしい」(西原さん)。「芸術作品を見るときに、粘土や絵の具の状態を見ます? それよりも苦労して仕上げた作品そのものを見るでしょ。女性だって同じ。若ければいいというのはない」(高須さん)。

 若者にはない深さを持った愛、まさに尊いんです。

(取材・文/中尾巴)

<プロフィール>
たかす・かつや◎美容外科医。医学博士。美容外科・高須クリニック院長。1945年、愛知県生まれ。脂肪吸引手術を日本に紹介し普及させ、現在も最新の美容技術を駆使して患者の悩みを解決。著書多数。「週刊女性PRIME」で「Yes!高須克弥」を連載中

さいばら・りえこ◎漫画家。1964年、高知県生まれ。代表作は文藝春秋漫画賞受賞の『ぼくんち』(小学館)、文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞、手塚治虫文化賞などを受賞した『毎日かあさん』など。