冷凍室「ここだけ“7割以上収納”を心がけて」

 冷蔵室とは逆に、冷凍室は収納量が多いほど冷気が効率よく回り、その機能が最大限に生かせます。容量の7割から9割が目安。だからこそ、ぎゅうぎゅうに詰め込むと使い忘れの原因になるので、見える収納を心がけて。

冷凍室(上段)
冷凍室(上段)
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【P】アルミトレーで早く薄く凍結

 素早く凍結するほど、食材の味は落ちません。「食材を入れた袋はアルミトレーにのせて、冷たさを効率的に巡らせ、時短で凍結させましょう」。薄く平らに凍結すれば、縦置きもでき解凍も簡単!

【Q】上段は小分けのものを一括

 ドアの開閉で温度変化に影響されやすい上段は、細々したものを。「小分けにした薬味、1食分のごはん、カットした油揚げなど、小さいものを散らからないように、カゴなどに一括して収納しましょう」

【裏ワザ3】みそは冷凍保存がベスト。「みそは塩分が多いので、冷凍室でも凍らないんですよ。風味も変わらず長持ちするので、冷凍室での保存がオススメです」

冷凍室(下段)
冷凍室(下段)

【R】ブックエンドを使い立てて収納

 保存袋はカゴに入れると、中身の増減でムダなスペースが生まれることがあるので、ブックエンドで仕切るのが◎。「より冷えが回る、金属製のものがいいですね!」

【S】使いかけは必ず保存袋に入れて

 すべての冷凍食品は、開封したら保存袋に入れて冷凍を。「保存袋に入れ替えるのではなく、外袋のまま入れるのがオススメ。二重袋にしたほうが、霜がつきにくくなります」

【T】中身がすぐわかる工夫を

 Wクリップに日付とざっくりした食材名を書いて保存袋にとめると、上から見えて便利。「“食材の化石”にならないよう、冷凍してから1か月以内を目安に食べきりましょう」

『ひと目でわかる! 冷蔵庫で保存・作りおき事典』島本美由紀=著 1200円 講談社 ※記事中にある画像をクリックするとamazonのページにジャンプします

<教えてくれたひと>
島本美由紀先生◎ラク家事アドバイザー・料理研究家。手軽に作れるおいしいレシピを考案するとともに、家事全般の楽(楽しくカンタン)を追求。冷蔵庫と食材保存のスペシャリストとして、実用的なアイデアを多数提案し、著書は40冊を超える。