今野浩喜にインタビュー

 お笑いコンビ・キングオブコメディ時代には『キングオブコント2010』で優勝。そのコントで培った演技力を生かし、現在は俳優として映画やドラマに引っ張りダコの今野浩喜

「芸人として知ってもらえていることで、役者としては横入りさせてもらっている感じ。マイナス面を挙げるなら、制作発表などで芸人だから面白いことを言うだろうって期待されることですかね(笑)」

 ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系 毎週火曜夜9時~)では20代のパイセン役で、主要キャストとして出演中。

「一応、俺にできるかな~という態度は示しましたよ。でも台本読みの段階でスタッフの反応を見て、手応えは感じました(笑)。ただ視聴者の反応が悪かったなら、それはオファーしたカンテレ(関西テレビ)が悪い。その責任まで負ってくれないと困ります(笑)」

 ドラマ『下町ロケット』など人気作品にも多数出演。オファーが絶えない理由を聞くと、

「まだ有名じゃないから、プロデューサーさんが自分だけが見つけた感があるんじゃないですかね(笑)。でも今は怖いもの見たさで使ってもらえている状態だと思うので、もう1回呼んでもらえたときが本当に評価されたときかなって思います

 ここ最近、俳優としても活躍する芸人が増加していることも、冷静にこう分析する。

「バラエティーのひな壇に役者さんも出ているし、コメンテーターで起用される芸人が増えていたりと、俳優もする芸人が増えたというよりも、ボーダーレスになって肩書が関係なくなってきただけじゃないですか」

 もし今後、ドラマで主演のオファーが来たら?

「今回の窪田(正孝)くんを見ていても、主演って番宣も大変だし、差し入れの量なんかもすごいから無理(笑)。打ち上げのビンゴ大会では、景品でハワイ旅行とかを提供しないといけないし……。だからもしオファーがあって、差し入れや打ち上げの景品が今までどおり電動歯ブラシでよいなら考えます(笑)」