「俺、奥さんだと勃たなくなっちゃったよ……」今この瞬間も日本のどこかで、そんな台詞を吐いている男性がいる。これってつまり“妻だけED”。妻としてはこれほど屈辱的な言葉があるだろうか。一体、なぜそんな言葉ができてしまったのか、またどうしたら改善できるのだろうか。話題の新刊『男性機能の「真実」』(ブックマン社)を担当編集した、小宮亜里さんに聞いてみた。

“妻だけED”夫を勃たせる方法とは

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『男性機能の「真実」』をご執筆いただいた、ED治療の第一人者である永井敦医師との出会いは、実は、ベストセラーとなった『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』の著者である宋美玄医師からのご紹介であった。

桃源郷を目指したかっただけなのに…

『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』は、幅広い年齢層の男性から支持を頂き、セックス本としては異例の大ヒットとなったが、実は男性にとって心地よい報を集めた本ではない。むしろ、その逆。

 女の9割はイッてないのに、イッたふりをしている。潮吹きなんてウソ。アダルトビデオのテクなんて全部ファンタジー。イケ!と女に言う男は最悪。おっぱいを強く揉まれてもそこに性感帯ないし……等々、「あなたのセックス、間違いだらけです!」と、産科医として多くの女性の悩みを聞いてきた宋美玄先生が、男性が抱いてきたセックス幻想を、斬りまくっている本なのだ。

 しかしこれは、女性にとっても「不都合な真実」である。

 なぜか。女性だって、愛する人とより気持ちのいい境地にいってみたい。でも、「あなたのセックスは間違っている」「もっとこうしてほしい」と伝えるだけで、(自称?)繊細で傷つきやすい殿方の中には、気持ちのいいセックスどころか、女性の言葉にショックを受け、勃つものも勃たなくなってしまう人が、少なからずいるから。

 二人で桃源郷を目指したかっただけなのに、気づけばペンペン草も生えない荒れ地に突き落とされて、セックスレス地獄。あぁ、あのひと言さえ彼に言わないでおけば……。

 そんな状況の中で聞き捨てならない言葉。それが、「妻だけED」である。

 俺、奥さんだと勃たなくなっちゃったよ……今この瞬間も日本のどこかで、そんな台詞を吐いている男性がいる。男としてのちょっとした虚勢だったり、照れ隠しのつもりかもしれない。しかし妻として、これほど屈辱的な言葉があるだろうか。

 というか、そもそも医学的にそれってどうなの……!?

 永井敦著『男性機能の「真実」』は、この「妻だけED」問題についてもきちっとフォローをしてくれている。

 夫婦のセックスレスは、無論、熟年離婚につながるという。ちなみに、年金分割制度が認められた2007年には、前年と比べ16パーセントも熟年離婚が増えたそうな(こんなことを書くとかえって“妻だけED”が増えそうな気もするが……)。

 永井氏は、本書の中で、セックスの観点から熟年離婚度テストを紹介しているので、ここでは、妻目線にアレンジした形で、ご紹介しよう。

 最近……

●夫とキスしていない

●一緒にお風呂に入っていない

●笑顔で抱き合っていない

●夫がセックスを面倒くさがっている(もしくは私が)

●マスターベーションのほうが気持ちいい

●セックスの時はパジャマを着たままだ

●セックスの時はいつも無言だ

●昔と比べて、前戯が短い

●久しぶりにセックスだ!と思えば、夫だけが勝手にイク

●夫だけが勝手にイッて、終わったらすぐにイビキをかいて寝る

 以上10個。

 もしもあなたの夫が、全問ビンゴだったら、今すぐ離婚も考えたほうが将来の幸せというものかも。義務と演技なんて一生続くわけがない。