舞台で輝きを放ち、生で会える(見られる)俳優が本当に仲のいい俳優を指名してトークする「生で会えるイケメンリレー対談」、通称“生イケ対談”連載。

 第15回は柿澤勇人さんが小池徹平さんを指名! 『週刊女性』本誌(2017年8月15日号)のスペシャル対談の続きを、たっぷりお楽しみください。

2年前もすごかったけど、今の月(ライト)のほうが怖い

――『デスノート THE MUSICAL』で2年ぶりの共演となりますが、お互いの進化や変化を感じたところは?

小池 もう全部ですよ。芝居も歌ももちろんそうだけど、すごく冷静さも集中力も増した。カッキーが演じる月(ライト)は頭脳明晰な人間で、どんどん豹変(ひょうへん)していくっていうギャップも出さないといけないんだけど、ホントに筋がぴんって一本きっちりしたものが通ってるから、ブレなくなりましたよね、まったく。2年前もすごかったけど、今の月のほうが怖い。さらけ出す狂気と、内に秘めた狂気のバランスが仕上がったっていう感じはすごくするかな。芝居が大人になったというか。

柿澤 L(エル)と月のいちばんの醍醐味はラストシーンだと思っていて。そこを久々にやってみて、徹平の目を見て芝居できてるっていうのを冷静に俯瞰(ふかん)して観られたので、一緒にやれることがより楽しくなってる。徹平に関しては、歌がめちゃくちゃ安定してうまくなってる。けっこうロックの曲だし、(キーが)高いところもあるから、それをガーって歌うところがLは多いので、そこの安定感が増してますね。

――お互い、俳優としてリスペクトしているところはどういう部分?

柿澤 芝居に関しては、やるときはやるっていうか、二日酔いだろうと、寝不足だろうと、やるときはちゃんと答えを出して持ってくるところですかね。

小池 同じことで満足しないところかな。舞台って何度も同じことができるぶん、新たなことを試せたりするから、多少なりとも自分のなかで、“あ、違うな”と思った部分を次に試してぶつけてくるところが、面白い役者だなって思うし。決まったことをルーティンにしないし、体調によってパッて浮かぶ気持ちが違ったりすることもあるし、それを素直に役としてさらけ出してくれたりするから飽きないし。一緒にやってて、そこはやっぱり魅力的ですよ。

カッキーは最高のやつなんだけど、飲むと一切覚えてない

――飲み友達としてのエピソードも伺いたいんですけど。

柿澤 『デスノート』の初演のレッスンの後に、初めて差し飲みしたのかな。

小池 あ! 渋谷でしょ? 覚えてる。2人でシャンパン飲んで。そのときはもう、すげ~よくしゃべってたね。

柿澤 うん。それですっかり仲良くなりました(笑)。

小池 懐かしい~。2年前だね。

――2人で飲んでるときは、お互いにしゃべり合い?

柿澤 でも、芝居論とかを話すようなことは一切ないんですよね。

小池 ほぼしないね。飲んでる席であんまり仕事の話はしたくないし。やっぱりかわいい女性の話とかしますよ(笑)。

柿澤 そうだね、男だから(笑)。

――性格的に似てるところはあるんですか?

小池 ぜんぜん似てない! 似てないよ~。こんなにクレイジーじゃない、俺(笑)。

柿澤 アハハハハハ!

小池 めちゃめちゃいいやつだし超面白いし最高なんだけど、でも飲むとね~。コイツ一切覚えてないんですよ。

柿澤 そうなんですよ。僕、記憶が飛んじゃうんですよ。

小池 すぐお飛びになるから(笑)。でも記憶が飛んでからも飲み続けられるところがすごい。どうかしてますよね(笑)。