「立ち上がるまで時間がかかりますけど、ものすごいしつこいたちなので、忘れないことは死ぬまで忘れない」

 8月23日、主演舞台『土佐堀川 近代ニッポン―女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯』製作発表に出席した高畑淳子。囲み会見では、芸能レポーターからの質問に言葉を選びながら答えていた。

 彼女自身も当然理解していたであろう。駆けつけた多くの報道陣の誰もが聞きたかったのが、息子の高畑裕太氏が起こした事件について。

 偶然か否か、ちょうど1年前の8月23日、彼は強姦致傷容疑で逮捕されたのだった。

被害者女性と示談が成立して不起訴処分になりましたが、実質上の芸能界引退状態です。しかし、高畑は“事実でない報道をご修正なさらないことに疑問を感じたりいたしております”などと息子が犯罪者扱いされることに不満ありありの主張もしていました」(ワイドショースタッフ)

 それだけにこの日、何らかの反論が繰り広げられるかと思われた。ところが最後まで騒動に触れることはなく、しまいにはきわどい質問を繰り返したレポーターの口をふさいでしまったのだった。

 ならばと思い、『週刊女性』は会見終了後、舞台用衣装を着替えて、薄着にすっぴんで出てきた彼女を直撃した。

─裕太さんの逮捕から1年がたちますが?

 『週刊女性』記者を見据えるも、すぐに無言で顔を隠した高畑。

─裕太さんは今どう過ごされていますか?

 マネージャーに守られながら、車にそそくさと乗り込む。

─今でも大事な息子さんですか?

 車中でわずかに反応したようにも見えたが、やはりダンマリを決め込んだのだった。