山田のリターンの商品であるグラス。持ち手が特徴的(HPより)
山田のリターンの商品であるグラス。持ち手が特徴的(HPより)
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山田孝之さんは、8月に知人とともに会社を立ち上げました。その会社の第1弾プロジェクトが、“江戸ガラスを使ったグラスのプロデュース”。その制作資金をクラウドファンディングで集めました。早々と目標の500万円を達成しましたが、彼の企画は、集まった金額分を生産する形なので、期限まであとひと月ありますし、まだまだ伸びそうです」(スポーツ紙記者)

 企画は支援金額によってコースが分かれ、日本酒グラス1脚がリターンとして贈られる1万3122円から、グラス全種類とレセプションパーティーへの招待がついた32万4000円のコースとさまざま。金額に応じてグラスの種類や数が変わる購入型だ。また、目標金額に達成しなかったとしても、支援を申し込んだ時点で売買契約の成立となるシステムとなっている。

SMAPファンの結束は強い

「クラウドファンディングは、多くの場合、目標金額が設定され、その金額に達しなかったら企画自体がなしとなる【達成時実行型】や、目標金額に達しなかった場合でも、調達した資金を受け取ることができる【実行確約型】などがあります」(坂本氏)

 寄付型のクラウドファンディングによって多くの資金が集まったのが、SMAPファンによるもの。

SMAPファン有志が立ち上げた、熊本地震への支援金募集(HPより)
SMAPファン有志が立ち上げた、熊本地震への支援金募集(HPより)

「SMAPは『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)において毎週、被災地への支援を呼びかけていました。それを引き継ぐ思いで今年、彼らのファンが企画したのが、'16年の熊本地震への支援金を集めるクラウドファンディング。結果、目標を大きく上回る1300万円が集まりました」(前出・スポーツ紙記者)

 クラウドファンディングを有効活用し、その存在を広めた芸能人として有名なのが、お笑いコンビ『キングコング』の西野亮廣だ。

「絵本作家としても活動している西野さんは、'13年にニューヨークで自身の絵本の原画展を開く費用を集めて以来、これまでに複数の企画でクラウドファンディングを利用しています。その集まった資金の合計は、なんと1億円以上。彼の影響で、お笑い芸人を中心に何か作品を作りたいときに、資金をクラウドファンディングで集める人が増えましたね」(芸能レポーター)

 当然、すべての芸能人が資金を集められるわけではない。

「塩谷瞬さんは、アフリカの難民地域に、きれいな水を届けるために井戸を掘る資金を募りましたが、'12年の二股騒動がいまだに尾を引いているのか、残念ながら目標金額の10%で終了となりました」(前出・スポーツ紙記者)