《低気圧女子のための処方せん》

(1)目覚めたら水を1杯飲む:軽く口をゆすいで口腔内の雑菌を除いてから、コップ1杯の水を飲む。腸が目覚めて、自律神経も活動開始。

(2)朝食はしっかりとる:食べることで体内時計が正常になり自律神経もリセット。

(3)発酵食品、食物繊維をとる:腸内環境がよくなれば、自律神経の総合力が上がり体調も整う。

(4)着替えを用意する:雨でぬれた服を着続けると不快感から自律神経が乱れるもとに。

(5)天気が悪い日は動く:駅まで元気よく歩く、階段を使う、電車の中では立っている、仕事中はてきぱき動く。家にいるなら、掃除をしたり、スクワット運動を行う。

(6)笑ったり歌ったり:面白い映画を見る、落語を聞く、大きな声で歌をうたう。

(7)スマホはほどほどに:スマホを見続けていると、頭痛や肩こりに。雨の日はスマホも控えて。

(8)湯船に浸かる:暖かい部屋から、寒い浴室は自律神経を乱す原因に。それなのにシャワーを浴びるだけでは血流も滞ったまま。ゆっくりと湯船に浸かり、質のよい眠りをとるように心がけて。

 どうですか? どれも簡単にできることばかりだけれど、続けているうちに低気圧に負けない身体になっているはずです。雨にも風にも寒さにも負けないで、元気に冬を乗り切りましょう。

【大腿四頭筋を鍛える背中すりすりスクワット】
自律神経のトータルパワーを上げるには、背中を壁につけたままで行うスクワットを。腰は浅く落とすだけでOK、最初は1分から、できるようになったら3分を目標に毎日行う。
【雨の日こそ動くべし掃除も立派なエクササイズ】
だるいからと動かなければ、副交感神経が優位になりすぎ、ますますダルオモ~。体操やストレッチもいいけれど、小林先生は「掃除をしましょう。キレイになれば気分もすっきりしますよ」
【歌をうたって腹式呼吸をすれば自律神経機能を調整】
思いっきり笑ったり、歌をうたったり、さらにカラオケで大きな声で歌えば自然に腹式呼吸になり自律神経のバランスが整い、ストレスも解消。血流がよくなることで、免疫力もUP。
【血流をよくするぬるめのお湯で全身浴→半身浴】
39~40度のややぬるめのお湯で、最初の5分は肩まで、次の10分は半身浴を。交感神経から副交感神経へスムーズに切り替わる。お風呂から上がったら、水分補給も忘れずに。

取材・文/つきぐみ(水口陽子、渡辺晴美)

<教えてくれた人>
小越久美さん◎気象予報士/健康気象アドバイザー。日本テレビ『日テレNEWS24』で気象キャスターを務めたほか、桜の開花予想や気象データを基にした商品の売り上げ予測などの分析なども行っている。

小林弘幸先生◎順天堂大学医学部教授。自律神経研究の第一人者であり、日本で初めて便秘外来を開設した「腸のスペシャリスト」としても知られる。テレビ・ラジオなどにも多数出演。