多くの人からの支持や、集客力があることを認められれば、デビューできるはずなのに、それを望むファンは少なく、今まで通りの閉じた世界を求めています。デビューはあくまでも“推しの願い”、もしくは“推しの頑張りを救うための装置”であって、ファン自らの願いではないということなのかもしれません。

 しかし、推しの掲げる夢に自分自身の夢も同一化してしまい、人気者にはなってほしくないと思いつつも、デビューはしてほしいと思ってしまう気持ちは理解できます。

 私も、推しの井上瑞稀氏(HiHi B少年)がデビューしたいというならしてほしいですが、実際にデビューされてしまうと、きっとブーブーいうと思います。彼が夢を叶える瞬間や報われる瞬間は見たいですが、それにより人気を獲得し、チケットの倍率が上がって、彼を観に行けなくなるのは辛いです。

 たしかに、Jr.にとってデビューは大きな目標です。デビューが難しいと分かった時に、自身の年齢を考えて辞めていくJr.もいます。だからこそ、どこかのタイミングで、デビューをして、アイドルを続けてほしいのですが、すべてのユニットがデビューをすることが難しい今、誰もデビューせずになんとなく、均衡を保っている今の体制は、ある種、妥当なのかもしれません。

 また、今はジャニーズを辞めたメンバーが他事務所からデビューするケースもあるため、彼らの姿を見た現役のJr.たちが、どう判断するのか……という点も気になります。

<プロフィール>

あくにゃん◎1995年生まれ。ジャニーズやK-POPをはじめとした、日韓のアイドルの応援が日々の生きがい。

日々のオタ活で感じたことを、独自の観点&独特な表現で言葉にするツイートも必見!

Twitter/ @akunyan621