とはいえ、基本的にファン側には止める権利はありません。
 しかし、普通にペアリングしちゃって、普通に相手特定されちゃって、普通にカノバレ(カレバレ)する人もいるじゃないですか。たかがアクセサリー、されどアクセサリーですね。

「左手薬指に指輪つけてる!!」とファンが騒ぐものの、実は自撮りのため、写真が左右反転してるだけでした~というのは、まだかわいいものです。

 いま一度、ピアスの話に戻すと…

 ピアスと処女性を結びつける人が男女どちらのアイドルファンにも見られますが

 それに対し、48グループのあるメンバーが、
「ピアスの穴開いてたら、推しやめるとかバカじゃない?」と、発言したことが一時期話題となりました。もちろん、推しを辞めるまでいく人は珍しいと思いますが、この発想の根源はどこにあるのでしょうか。

 そもそも儒教の考えで「身体髪膚(しんたいはっぷ)」という考えがあります。親からもらった「もの」は大切にしなくてはならないという考えです。

 この考えが根付いていることもあり、日本などではピアスだけではなく、タトゥーや整形といった、親からもらった身体にキズをつけることをよく思わない風潮があります。

 しかし、海外ではピアスを1歳で開ける人もおり、海外からの学生が、“日本の学校の校則ではピアスを禁じており困った。”という話を聞いたことがあります。

 おそらく、ピアス否定派の人たちが好感を持てない理由は、校則で「禁じる」対象として扱われてきたものを、推しが若いうちにしてしまうことへの嫌悪感からだと考えられます。

 たしかに、どことなく非行を連想させますし、前述の処女性との関連もこのあたりからきていると思います。

 実際に、仕事の面では、ピアスをしていると「大河ドラマに出られない」ということは耳にします。当時の人はピアスをしていないため、耳に穴が開いていることはおかしいということになります(※同じ理由で、金歯や銀歯もタブー視されていると言われています)

 ただ、実際に穴がある人でも、今は粘土のようなもので埋めたり、メイクで隠したりどうとでもなるので問題はなさそうです。仕事の面での問題はなさそうですが、演じる役が限られたりはしそうです。

 最後に、儒教が日本以上に強く根付いている韓国のアイドルのほうが、日本以上にピアスを開けている人が多いことは面白い点です。

「○○兄さんの右耳は俺が開けたんだぁ」とか「僕の右耳の穴も○○が開けてくれたよね」とか、ほほえましい会話まで繰り広げてくれます。

 Jr.も、メンバー間で穴を開けあっていたら、なんかいいなぁ、なんか。
 Travis Japanのメンバーが穴を開けあっていたらほほえましいなぁ。