「旦那さんに一方的に守られるだけじゃなくて、奥さんもちゃんと旦那さんのことを支えていて。年が離れたバランスのとれた夫婦って、とても素敵だなと思いました」

 映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』で堺雅人と年の差新婚夫婦を演じた高畑充希(25)。 ヒロインを務めたNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』と堺主演の大河ドラマ『真田丸』の撮影期間が重なっていたこともあり、廊下ですれ違うたびに互いに挨拶をしていたそうで、

いつかご一緒できたらと思っていた堺さんと夫婦役だなんて、こんなラッキーなことはないと思いました

 と、喜びをにじませる。堺演じるミステリー作家の夫・一色正和と妻・亜紀子の夫婦としての関係性に、心地よさを感じたと言い、

「2人は親子のようになったり友達のような関係になったり、またある日は恋人みたいになったり。毎日コロコロ関係性が変わっていくのは飽きなくて楽しそうでいいなって思いました。夫婦は嫌でも毎日、一生一緒ですから(笑)」

 最初から最後まで“好き”という気持ちを持ち続けるようにしたと高畑。正和には鉄道模型やプラモデル、骨董収集など多趣味な一面もあるが、そんなところも愛せる?

少年っぽいところがある男性って、私自身もすごく惹かれるんです。ちゃんと自分の好きなことがあっていいなって。でも正和さんは9 万円もする電車(のプラモデル)を持ってたり……。もし私が旦那さんにそれをやられたら、たぶんブチ切れます!(笑) そのぶん稼いできなさい~って言っちゃうかも(笑)」

 と、かわいらしい本音も。

「でも私にとっては“ただの電車”だけど、好きな方にとっては素晴らしいものなんですよね。撮影のときも私がそのプラモデルをボンッて置いたらプロデューサーがすごく好きな方だったみたいで“そんな置き方したらダメ!”って言われました(笑)。それにしても9万円は高い。でも自分の旦那さんだったらなぁ… …。結局、まあいっかって許しちゃうかもしれないです(笑)

 すっかり旦那さんに甘い“奥さん”の顔を見せる高畑。童顔はコンプレックス?

「今回も台本に“小学生と見間違える若い妻”と書いてあったんですが、その前にやっていた舞台(『わたしは真悟』)では小学生役だったんです。ランドセルも“意外とセーフだよ、まだ大丈夫!”って言われて、全然うれしくなかったりして(笑)。今、私は25歳。この年齢でランドセルが背負えるってどうなんだろう……」