ジャニーズは韓国アイドルと“間逆”のスタンス

 しかし、ジャニーズはオーディション番組をやりませんし、日常過程を見せることはほとんどありません。ゆえに、入りたての子が急にユニットに所属したり、ソロパートが与えられたりすることが当たり前のようにあります。

 もはや文化としてジャニーズファンには根付いているため、事務所幹部の「スペシャルお気に入り」を略して「スぺオキ」という呼称まで与えられています。

東京B少年が出演したライブに参戦。「金指くんが尊すぎて手を出せず…」と、あくにゃん
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 前述したとおり、スぺオキの子たちのドラマや生い立ち、背景をファンは知らないため、すぐに人気を獲得することが難しかったり、新メンバーとして受け入れられないファンが生まれてきたりします。

 そして、このスぺオキに1番困惑するのは、本人でしょう。

『東京B少年』に突如加入した金指一世氏が、この数か月間を振り返った際に、めまぐるしく色々な仕事が舞い込んできたため「早すぎて終わっちゃいました」と、時間の経過を早く感じたと発言しています。

『NEWS』の手越祐也氏は、入所10か月でメンバーに抜てきされ、11か月後には歌手デビューをしていますが、当時、優遇されている手越を見た他のJr.から陰口を言われたと本人がのちに告白しています。

 今はキャラとして確立している「孤高のアイドル手越」も、こういった10代の経験からきているのかもしれません。

 そもそも、こういったファンにとっては不透明な選出方法への疑問に対して、秋元康氏は「じゃあファンの意見でメンバーを選ぼう」と選抜総選挙で対応し、それでも不満を漏らすファンに対して「なら、もう本人の運で決める」<じゃんけん選抜>などを展開しています。

 そして、先ほどの『プロデュース101』と「秋元康」がタッグを組むことが先日発表されました。いよいよ日本でも、韓国でもオーディション番組などでファンからの人気を獲得できた者に価値を見出す時代になってきたのかもしれません。

 もし、人気投票が主流となり、ファンの人気投票によってジャニーズJr.のデビューが決まるとしたら「〇〇君は人気があるのにどうして」というモヤモヤ感は解消される一方、メンバー間でギスギスしたり、精神的に病んでしまうメンバーも出てきたりするため、私個人としては一概に賛成できません。

 しかし、ファンがスポンサー化し、プロデューサー化している今、投票が最も民主主義的で、公平だと判断され、消費者からの要望に応える人気投票の時代が来るのかもしれません。

<プロフィール>

 

あくにゃん◎1995年生まれ。ジャニーズやK-POPをはじめとした、日韓のアイドルの応援が日々の生きがい。

日々のオタ活で感じたことを、独自の観点&独特な表現で言葉にするツイートも必見!

Twitter/ @akunyan621