6月に亡くなった小林麻央さん。右は夫の市川海老蔵

「毎月命日とはいかないまでも、時間が許す限りは手を合わせているそうです。麗禾ちゃんや勸玄くんも寂しい思いをしていますが、海老蔵さんが“母親”としても奮闘していますよ」(歌舞伎関係者)

 乳がん闘病の末、6月22日に幼い2人の子どもを残して亡くなった小林麻央さん。'13年に他界した父・團十郎さんのために市川海老蔵が新しく建てたお墓に、わずか4年後、妻が眠ることになるとは夢にも思わなかっただろう。

 父の逝去後、成田屋の大黒柱として歌舞伎界牽引に尽力してきた海老蔵。一方で妻のために、がんに効果があるとされる民間療法を探しては、試していたという。

 自宅近くにある“免疫力アップ”を謳ったジュースクレンズのお店では、

「はじめは乳がんにいいとされるにんじんが入ったジュースを飲まれていましたが、にんじんとグレープフルーツがNGになってからは抜いて提供していました。ゆっくりと少しずつしか飲めない麻央さんを気遣ってか、海老蔵さんは何杯もジュースを召し上がって間を持たせていました」(店員)

 また別のコールドプレスジュース店では、活性酸素を除去する効果があり、“身体に奇跡が起こる”キノコジュースも飲んでいたという。夫婦はあきらめることなく、最後まで闘い続けていたのだ。

麗禾ちゃんの歌舞伎デビュー

 海老蔵は、そんな麻央さんの“生きた証”を形にしようとしている。他界した翌月、「彼女のやりたかったこと、やってほしかったことは全部聞いている」と、乳がん闘病患者のための団体、基金を発足させる案を語っていた。

「現在、英語に翻訳された麻央さんの闘病を綴ったブログは、海外のニュースサイトでも取り上げられるなど世界で読まれています。

 これを基金設立への足がかりにするのではないでしょうか。おそらく喪が明ける来年6月以降に、何らかの動きがあるのでは?」(テレビ局スタッフ)

 東京五輪が開催される'20年に十三代目・團十郎襲名を控えていると目される海老蔵。あわせて基金設立も世界発信されるのかもしれない。一方で子どもたちへのフォローも忘れてはいない。来年1月に麗禾ちゃんの歌舞伎“デビュー”が決まった。

「もちろん、“目玉”として興行面の思惑もあるのでしょうが、親子で少しでも近く長く過ごすための妙案にも思えます。女性が歌舞伎の舞台に立つことができるのは子役までですし、お嬢さんにも家業に触れさせたいのでしょう」(芸能プロ関係者)

 また、かつて海老蔵が團十郎に連れられていった、たい焼きが名物の麻布十番の老舗甘味処には、頻繁に通う親子の姿があるという。

「麻央ちゃんも元気なころはご一緒に来られていました。今は海老蔵さんがお子さんたちの手を取って、3人で水入らず、たい焼きを食べていかれますよ」(店員)

 海老蔵の“献心”は妻から子へ。