「今年から“視聴者審査員”の投票方法が変わり、紅組・白組が1組ずつ歌い、そのつど1票を投じる対決方式になりました。例年よりも対戦相手が重視されるような仕組みになっています」(スポーツ紙記者)

 新ルールに燃える2017年の紅白歌合戦。今回、飛ぶ鳥を落とす勢いの星野源(39組目)との対決が決定しているのが、18年ぶりの出場を果たした松たか子(38組目)だ。

今年、松さんは自ら作詞・作曲を手がけた朝ドラ『わろてんか』の主題歌『明日はどこから』を歌います。

 彼女が紅白に出演するのは'99年に『夢のしずく』を披露して以来のことです。'14年に『アナと雪女王』がヒットしたときにも出場の話が浮上しましたが、実現しませんでした。それだけに、今年のパフォーマンスには期待がかかっています」(同・スポーツ紙記者)

 29日に行われた松のリハーサルには多くのNHKスタッフ、事務所関係者、そしてスポーツ紙記者らが集結。約20年ぶりの出場にソワソワする周囲をよそに、ステージに現れた松はいたって落ち着いた様子で「よろしくお願いします」と一礼し、マイクを握った。

 ところが、まさかのハプニングが発生!

「歌い始めたあとすぐに、松さんを映そうと移動したクレーンカメラがNHKの女性スタッフの後頭部を直撃したんです。かなり大きめの音で“ゴンッ!”と聞こえましたね」(2階席で取材していた男性記者)

 女性スタッフは記者らを誘導する看板を持ってステージに背を向けていたこともあり、迫りくるカメラに気づくことができなかったのだ。頭を強打された彼女は、その場に倒れ込んでしまった。

「クレーンカメラの近くにいたNHKスタッフら3人ほどが駆け寄り、安否を確認しようと肩をトントンとしていたのですが、なかなか目覚めませんでした。なかには着ていたコートをかけてあげる記者の姿も見られました」(同・男性記者)

 最終的に十数人が彼女を囲み、2階席は事件現場と化していた。「大丈夫かー!!」と男性職員が指で彼女の目を開かせようとする一方で、松の熱唱は何事も起こっていないかのように続く。

《ごめんねと言えない あなたのために パレードはまわり続けてる 》

 その美声がマイクを通して会場全体に響き渡るなか、ついに彼女が目を覚ました!

「突然意識を取り戻し、立ち上がったんです。すると“大丈夫か!? 救急車呼ぶか!?”と、彼女を支えていた男性が大声で叫んでいました。まさに地獄絵図でしたね」(別の女性記者)

 意識が戻り、自分が大勢に囲まれていることを認知した彼女は驚きの表情をみせながらも「大丈夫です」と椅子に座って休憩に。それにしても、この事態に松は気づかなかったのだろうか。

松さんの出演シーンはホール全体を暗めにして、ご本人にスポットライトを当てる演出だったんです。そうすると2階席は暗くてなかなか見えなくなってしまうんでしょうね」(舞台関係者)

 リハーサルでは『わろてんか』の名シーンがバックスクリーンで流れる一幕もあったが、全然“わろえない”ドラマも同時に起こっていたのだーー。