袴田吉彦

 昨年世間を騒がせた不倫騒動は20件を超えたが、そのなかで口火を切ったのは袴田吉彦だった。『ゲス不倫』以来、不倫報道に欠かせない“枕言葉”だが、袴田のキーワードは『アパ不倫』。

 言葉の響きは軽快だが、彼がグラビアタレントと密会する場所が常に『アパホテル』だったからという、ちょっとセコい感じのする不倫騒動だった。

まあまあ売れている芸能人の密会場所にしては、ケチくさいとネットで散々たたかれましたね(笑)。しかも、彼だと知られないように、知人の会員カードを使っていたといいます。

 後日談ですが密会現場を目撃した人がいたらしく、その人の話では支払いのときに、彼がフロントでポイントを確認しているのが聞こえたそうです。なんでも1万ポイント以上だったといいますから100回以上利用しているということでしょうね(笑)」(週刊誌記者)

 不倫がバレてしまったからなのか、どうかは定かではないが、その8か月後に彼は離婚することに。

 自業自得といえばそうなのだが、報道されるにいたった経緯が不倫相手の売名とも思われるフシもあり、事態はほどなく収束して彼への逆風も弱くなったように見えた。

 そんな彼だが、テレビの露出が離婚後、急に増えている。

不倫発覚後もドラマの出演は続いていて、特にペナルティはありませんでしたね。それどころか、バラエティー番組の出演が目立っています」(芸能レポーター)

 当然、番組では『アパ不倫』をいじられている。

離婚後が明らかになった直後に出演した番組では困惑気味に見えましたが、その後は開き直ったのか、いじられるのを楽しんでいるようです。返しも意外とうまく、面白い。バラエティーに向いていると思います」(テレビ局関係者)

 別れた妻の河中あいも先日、ブログで

《バラエティーに出て良い方向にいくのであれば私も大賛成です。振り切ってて、逆に私も笑ってしまえるということはもう過去のことといいますか…私たちの中でも1年経ち、あんな事あったね。って笑えるレベルになってきているのかなぁと思っています》

 と現在の心境を綴り、

《良くも悪くも知名度を上げたので(笑)、これからまた役者さんとして頑張って頂き、娘が理解する頃にもっと良い役者さんになっていてもらえればこれ程結果オーライなことはないです 頑張れパパ!!》

 とエールを送っている。また、

うまくピンチをチャンスに変えることができましたね。新たなファンも出てくるでしょうし、もともとスタッフ受けもいいので、番組のオファーも増えると思います」(前出・テレビ局関係者)

 芸能人万事塞翁が馬‼

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。