暑さ寒さに負けない安眠環境のつくり方

 寒い季節になると、掛け寝具をたくさん使う方も多いと思います。でも、実は掛けているものだけで寒さに対処するのは難しいので、シーツの下に毛布を敷くことで保温するのがおすすめです。

 熱は下に逃げていくので、上に掛けるよりも、下に毛布を敷いてその熱をつかまえたほうが効果的なんです。さらに、寒いからといって枚数を増やしすぎると、重みで寝返りが打ちにくくなるというデメリットも。

 毛布はいっぱい掛けるよりも、敷いて使うほうがいいでしょう。あまり寒いようなら、エアコンで室温を上げて寝具の枚数を減らすのも手。

 冬は室温約16~19℃が快眠に望ましいとされているので、それ以下にならないようにするのもいいと思います。ただし湿度は年間通じて50%前後がベスト。

 冬は乾燥しやすいので、湿度の確保にも気をつけてください。夏はどうしても「ちょうどいい温度・湿度」で過ごすこと自体が難しいので、他の季節とは状況が変わってきます。

 昔はエアコンを使わない、あるいは3時間くらいで切れるタイマーを入れて使うのがよいと言われていたようですが、近年の気候を考えると、無理は禁物です。

『まんがでわかる!元気が出る睡眠』(Business Life)監修/鍛治恵、イラスト/カミムラ晋作 ※記事の中の写真をクリックするとアマゾンの紹介ページにジャンプします
すべての写真を見る

 熱帯夜で寝不足になってしまうくらいなら、夏は高めの設定温度でつけっぱなしにしたほうがいいケースも多いようです。

「つけっぱなしでは体が冷えてしまう」という人は、夏用の長袖パジャマを用意するのがおすすめです。

寝具選びに最適解はない

 いかがでしたか? 寝具選びの際はぜひ上記の基準を意識してみてください。

 ただ、季節や環境によって温度や湿度が大きく変わることや、個々人の合う・合わないという個人差もあるので、基本的には寝具の固さや素材に「これ」という最適解はない――というのが正直なところです。

 自分の寝方や温度変化に合わせて、自分に合った寝具を選びましょう。