小木曽流SNS別注意POINT

■Facebook

 昔の友人や知り合いを見つける機能が強力で、ミドル世代にピッタリ。しかし、友達申請を受けるとき、見知らぬ人からの場合は要注意。詐欺のターゲットになってしまう可能性も。

■LINE

 SNSというよりメール要素が強いアプリ。注意点は伝える相手を間違えてトラブルになる「誤爆」。悪口を誤って本人に送ってしまい、大変なことになったという例も。最近「送信取消」の機能がついたが痕跡は残る。そもそも、悪口はネットに書きこまないのがベスト。

■インスタ

 ミドル世代より若者に人気。ミドル世代の利用は少ないとはいえ、「リア充」アピールはほどほどに。インスタのきらびやかな世界に魅了されて、自分の生活を盛りすぎないように。

■ツイッター

 拡散されやすい性質を持つので、思わぬ広範囲に拡がる可能性も。どこの誰が読んでいるかわからないことを意識して。また1度書いてしまったら修正できない(全削除はできる)ので、内容や表現には注意が必要。他のSNSを含めて愚痴や悪口、知られたくない情報は書かないのがベスト。詐欺師や犯罪者が読んでいるかもしれないという意識を常に持つこと。

「やらかした! やられた!」事件簿

■夜中のエロつぶやきが拡散!?

 ツイッターの性質を知らずに気軽に始めました。誰も自分のツイートなんて読まないと思って、すべての人が見れる設定にしていました。夫や子どもが寝た後に、若い男性とのベッドシーンを想像して、エロツイートをするのが楽しみになり、毎晩続けていました。すると、職場の男性がそれを見ていて、「あのツイートは何ですか?」と飲み会の席で聞かれて、ショック! 本名は出してないけど、友達の社員経由で拡散、バレバレというわけ……。(40代主婦)

■女子のフリした「インスタおじさん」炎上?

 外食をするたびにFacebookにあげていたら、妻が見つけて「あんただけおいしいモノを食べてズルイ!」と怒られたので、女子の名前でインスタを始めました。しかし、食べているものは、オジサンだからスイーツではなくラーメン、カレー、チャーハン。すると、「茶色のものばっかり」「ホントに女子?」とコメントが続々。さらに「言葉遣いが昭和すぎる」と神髄をつかれてショック! おしゃれ気分でウキウキにインスタしていたのに残念……。(50代男性会社員)

■見知らぬ男がグループLINEのぞき見

 お稽古事の仲間たちとグループLINEを作りました。ある日、同じメンバーの名前が2つあり、既読の数がグループの人数より多いことが発覚! LINEは電話番号が変わっても元の名前が表示されるので、間違えて、見ず知らずの他人をグループに招待していたんです。そのお稽古事はヒップホップダンス。ダンスのスタンプがバシバシ押してあるから、若い娘たちだと思ってのぞき見していたようですが……50歳過ぎのオバサンたちですみませんでした!(50代主婦)

■元不倫相手にLINEで友達申請、訴訟問題に

 職場の男性とダブル不倫をしていました。それがバレて、不倫相手の男性の妻から慰謝料請求があり、その男性とは「コンタクトをとりません」と誓約書を交わしました。携帯の電話番号を新しくして、縁を切ろうと思ったら、なんとLINEの「友だち自動追加」で元不倫相手に友達申請を送ってしまいました! 元不倫相手の妻がそれを察知し、誓約書に違反したと弁護士を立てて通告。LINEのちょっとしたミスが大事に……。初期設定、恐るべし!(30代主婦)


<教えてくれた人>
小木曽健さん◎グリー株式会社・社会貢献チームマネージャー。インターネット啓発に関する全国での講演、オリジナル教材の作成などを担当。著書に『11歳からの正しく怖がるインターネット』(晶文社)ほか。