「僕なりのこの騒動のけじめとして引退を決意しました」

 1月19日に行われた小室哲哉の謝罪会見。前日に発売された『週刊文春』に掲載された、看護師A子さんとの不倫疑惑への釈明の場だったはずが、いきなり音楽活動からの引退を明言した。

 また、'11年にくも膜下出血で倒れ、表舞台に出ていない妻のKEIKOが脳の機能障害を患っており、

「大人の女性に対してのコミュニケーションですよね。会話のやりとりというのが日に日にできなくなってきていて、電話であったりとか対峙して話すことであったりとかそういうところも、だんだん1時間、10分、5分、3分みたいな感じで、非常に間がもたなくなって……」

 と現在の彼女が少女のようであると話した。また、小室は3年ほど前から妻の看護に“疲れた”と漏らし、彼自身も2年前からC型肝炎、そして昨年は左耳の突発性難聴を患っていることを明かした。

「そんなときに現れたのがA子さんだったと話していました。初めは患者と看護師の関係だったものが、“精神的な支えがかなりあった”と話すほど、必要な存在になっていたようですね。

 肉体関係は否定したものの、“心の不倫”だったのは間違いないでしょう。記者からの“A子さんへ愛情があったのでは?”という質問に、“作詞でも愛という言葉を使うことは多いですが、あまりに広すぎて……”と戸惑ったように話していましたから」(ワイドショー関係者)

 小室といえば、'90年代には安室奈美恵やTRF、それにKEIKOが所属していたglobeなど、数々のアーティストをプロデュース。年収は20億円を軽く超え、ピーク時には資産は100億円以上だったと言われている。引退したとしても、生活費には困らないと思われるが─。

「'08年に著作権譲渡の詐欺事件で大阪地検に逮捕された際、彼の代わりにエイベックスの松浦勝人社長がポケットマネーで被害者へ弁済したほど、金欠状態でした。

 それ以上に衝撃だったのが、過去の楽曲著作権の多くが本人の所有ではなかったこと。これでは、'90年代のヒット曲の印税で食べていくことは厳しいでしょう」(音楽誌ライター)

 とはいえ、安室の最新アルバム『Finally』へ、16年ぶりに楽曲を提供。200万枚を超える大ヒットで、ある程度の印税は見込める。

本人は会見で“これから生活水準とかもどうなるのか計り知れませんが、全くわからない”と不安をのぞかせていました。ですが、現在は大物アイドルが住む億ションに住み、最高級ベンツに乗っています。彼はエイベックスという会社を大きくしたいちばんの功労者ですから、ピンチになれば松浦社長が間違いなく援助するんじゃないでしょうか」(芸能プロ関係者)

 引退ということでケジメをつけたが、希代のヒットメーカーの音楽は歌い継がれていくに違いない─。