スペシャルQ&A【矢田悠祐編】

──多和田さんには言ってないけど、感謝していることは?

矢田 感謝してることはダンスのことですね。僕はダンスをぜんぜんやったことない状態でミュージカル『テニスの王子様』に入ったんで、最初ほんとクソヘタだったんです。ほんとに“嫌い”なくらいで。やったことない人間にしたらものすごく難しい振りだったんで、それを秀弥に教えてもらったし、一緒にレッスンに行ってくれたので。

 人にはっぱかけるのがうまいんですよね。「ちゃんとやろうや」みたいな。すごい無理やり半ば強制的にダンスレッスンに連れて行ってくれたのが、今となっては基礎になってるんで感謝してますね。踊る舞台とかは山ほどあるので。今もぜんぜんうまいわけではないんですけど。

矢田悠祐 撮影/廣瀬靖士
矢田悠祐 撮影/廣瀬靖士
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──多和田さんに直してほしいところは?

矢田 地方公演でホテルに泊まるとき、部屋にあんまり人を入れないんですけど、グイグイ入ってくる。知らない間に部屋におったりっていうのもあったんですよ。部屋に入られるだけでも嫌やのに、クローゼットの中に入って待ってて脅かしたりとかするんで。最近は少し大人になってやってないみたいですけど、でもたぶん俺と共演したら絶対ガンガン来ると思うんで、部屋に来てもいいけど、動かんといてほしい(笑)。

──多和田さんのトリセツを教えて?

矢田 秀弥は準備が遅いです。みんなが“じゃあ出かける”ってなってるぐらいに風呂出てくるみたいな感じですね。“もう集まってるよ”ぐらいで髪ビショビショみたいな。人より1テンポ遅めだから、集合時間より30分早めの時間を言っとくとちょうどいいかもしれないです(笑)。あとはふざけるのが大好きです。しょうもないことが大好きなんで、そういうこと言ったりやったりしてあげると喜びます。

──仕事や人間関係など頑張ってもうまくいかない友人にかける言葉は?

矢田 難しいですけど……。一言で言うならば「寝ろ!」って言います。なんか寝たら忘れてくし、翌朝起きたら気分変わってることあるじゃないですか。人って夜だとそのことで頭がいっぱいになったりするので。自分でも切り替えるように努力はしてますね。仕事のこととかはあんまり家に持ち込まない。ひとりでずっと考えてると行き詰まるし、オンオフの切り替えは大事ですよね。

──今まで見た舞台作品で一番印象に残っているものは?

矢田 去年初めて、ミュージカル『王家の紋章』で帝国劇場に出たんですけど。それまで帝劇で作品を見たことがなくて。稽古中に『エリザベート』がちょうどやってたので、初めて客席から見たときがめっちゃ印象に残ってますね。「俺、あと1か月たったらここに立つんや」ってすごいワクワクしたというか。生のオーケストラが音楽を出してっていうのも初めてだったので、舞台に立つのがすごく楽しみになりました。実際に舞台に立ってみて劇場の歴史を感じました。楽屋に入るときに木の札に筆で名前が書かれた名札をひっくり返すんですけど、何回も出演してる方の名札は木の色が変わってきてて。僕の名札は新品だったので、そういうふうになれるように頑張ろうって思いました。

──(あんまり聞かれないけど)取材でホントは聞いてほしいことは?

矢田 音楽のことは、あんまり聞かれないですね。「最近どういうのが好きですか?」みたいなこととか。ずっとK-POPが好きだったんですけど、最近よく聴いてるのは、ヒップホップです。洋楽のヒップホップのアーティストを友達に教えてもらってよかったので。前から好きなサム・スミスとかもチェックしますし、いろいろなジャンルを聴いてます。

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