木村文乃 撮影/高梨俊浩

「この前、15周年を迎えた30代向けのファッション雑誌に“目指せ、輝く30代”ってお祝いのコメントを書いたんです。そしたら周りに“ものすごい希望があるよね”って言われて(笑)。無意識でしたが、私、30代を全力で楽しもうとしてるなって」

 ずっと待ち望んでいたという30代になり、うれしそうな表情を見せる木村文乃(30)。相変わらずチャーミングな笑顔が印象的だが、内面をのぞくと彼女はいつだって自分に厳しい。

「私は同世代の女優さんから何歩も遅れていて。彼女たちは10代でトップを走っていたから、年は同じでも私なんてまだまだ駆け足状態。ただ、もう若くもないし“絶対に主演をやらなきゃ”みたいな意地はありません。性格的にも自分が前に出るより、人を押し出す役割をやってるほうに充実感があるんです」

 ライバルという他人ではなく、常に自分と闘っていると話す木村。そんな強い意志がそうさせるのか、ここ最近の彼女は着々と、確実にステップアップを遂げてきた。

いつも年末に“今年の総括・来年の目標”についてマネージャーさんと話すんです。2017年は攻めていこうと一昨年末に決めて。まずヒロインができる立ち位置をしっかりさせることを目標に、露出を増やしました。しかも、こんなこともできる、あんなこともできるっていうのを見せていければ、この先30~40代になっても展望が厚いものになるんじゃないかって」

 その言葉どおり、昨年だけでも妊婦にオペナース、崖っぷち毒女など、さまざまな役柄に挑んできた。そして放送中のドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』ではヒロインに!