事件現場となった栗田さん宅

「ほかの女のところに行かないで!」。そう男に懇願していた女は64歳。

「行かないよ」。そう約束していた男は80歳。

 80歳の男を60代の女性2人が奪い合い、嫉妬の末に起きたとみられる和歌山県御坊市の女性変死事件。

全裸で倒れていた女性は死亡

 3人の関係に警察が最初に関与したのは、先月22日の深夜のことだった。

「警察を呼んでください!」

 同市でひとり暮らしをする清掃員、栗田ヨシ子さん(67)が、平屋建ての一軒家の裏にある勝手口から飛び出して、近所の家に助けを求めた。

 栗田さんの家に突然、谷本マチ子容疑者(64)が訪ねて来て、ほかの女の家には「行かないよ」と約束していた無職・圦本(ゆりもと)晃さん(80)がそこにいたことを知り激高。

「谷本さんが圦本さんのことを殴ったりして、家の前でもめていました。栗田さんは怖くて玄関から出られず、裏口から飛び出した」(近所の住民)

 捜査関係者は「警察が到着したとき口論はおさまっていて、詳しいことは話したくないと言われたそう」と話す。

 栗田さんは自宅に戻り、ほかの2人はパトカーで家まで送り届けられたのだが……。

「今月2日、圦本さんの家族から警察に『帰ってこない』と届け出がありました。

 パトカーが捜索すると、栗田さん宅の近くで圦本さんの車を発見。玄関先から声をかけても応答がないので、勝手口の隙間から中をのぞくと、土間に全裸であお向けに倒れている栗田さんを発見したんです。鍵がかかっていたので、ドアを蹴破って中に入ると、居間で圦本さんがうつ伏せで倒れていました」(前出・捜査関係者)

 和歌山県警御坊署によると、圦本さんは衣服を着用、息はしていたものの意識不明の重体。栗田さんは低体温症で死亡が確認された。