足元への気遣いは寡黙、かつ雄弁に一流であることを主張する
今、ビジネスの戦略において「ライフタイムバリュー」略して「LTV」なる概念や指標が、業種や国の違いを超えて重要視されています。
高度経済成長期であれば、多少の失敗や顧客の離反があり短期的な取り組みを繰り返していても、それなりにビジネスチャンスは訪れたかもしれません。
しかし、現代の厳しい経済環境の中では、クライアントに「この人とは今回限りではなく“長期的に”一緒に仕事に取り組みたい」と思わせること、つまり顧客から永続的な信頼を得ることが、従来にも増して肝心になってきました。
企業が成長するためには、このようにクライアントと長期的視点で安定した関係を築くことが、今後はより大切になっていくことと思います。
ビジネスにおける信頼は個々のビジネスパーソンの精神的・実務的双方の面での安定性や継続性の積み重ねであるのは言うまでもありません。
だからこそ「節度を持ち、抑制が利いて、普遍性を重んじる」基本軸がブレない価値観を身なりや立ち振る舞いで自然に表現する必要性が今後はますます高まっていくのではないでしょうか。
業界によってはTシャツとスニーカー姿でもビッグビジネスが展開できる世の中ではあるものの、スタンダードなビジネスシューズを今あらためて履いていただきたい理由がここにあります。
足元という人間の基礎・土台の部分で、その種の価値観を寡黙ながら極めて雄弁に、そして継続的に相手にアピールすることができるからです。
まず、足元への気遣いが第一印象に与える影響を重んじ、スタンダードな一足を選ぶことでブレない姿勢を示す。
一流は、こうした身だしなみの本質を根本的に理解し、体現しているものなのです。