ダイエットで大切なのは代謝能力

 では、どういったダイエット方法がいいのだろうか? 岸村代表はこう続ける。

「食品のカロリーを目安に食事を考える方がいらっしゃいますが、基礎代謝と活動代謝には個人差もありますし、年齢によっても変わってきます。基本的には筋肉を使いながら、有酸素運動に取り組むと代謝が上がって太らない身体へと変わっていきます

 自分自身の代謝能力を知るためには毎日、体重を量って折れ線グラフにするのがオススメだという。

「体重の移り変わりを視覚化することが大切です。飲み会の翌日には体重が増えてしまったけど、運動したら2日で戻った。運動を続けていたら、1週間でこれだけ減ったなど、自分の身体の運動と代謝のバランスがわかるようになります」

 ポイントは、体重が増えた前日にどんな行動と食事をしたかを確認すること。原因を知ることでどうすればやせるのかがわかってくる。そしてもうひとつ大切なのが、必要な栄養素を十分にとること。

基本は、肉や魚、大豆や卵といったタンパク質と、ビタミンや食物繊維を含む野菜をしっかり食べること。1日あたり350g以上、中でも色の濃い野菜(緑黄色野菜)を120g以上、摂取するようにしてください

 と、岸村代表。緑黄色野菜は、季節の旬の時期に食べるのがオススメだと話す。

必要な栄養素を十分にとることは大切
必要な栄養素を十分にとることは大切
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「旬の野菜は手に入れやすい価格になりますし、うまみや糖度も増して抗酸化力が増しています。春野菜には食物繊維やカリウム、夏野菜には夏バテ防止になるビタミン。秋野菜や冬野菜にはミネラルが多く含まれています」

 食べるものだけではなく、タイミングも重要。

体重が増えたからといって、食事を抜くことはやめて、きちんと3食とるようにしましょう。働いたり、頭を使う1日の始まりの朝食や、仕事の合間の昼食など、エネルギーを必要としているタイミングではしっかりと食べる。そして、身体を動かしたあとで、あとは寝るだけとなるなら夕食は軽めにすることです」