「天皇・皇后両陛下は、約4年ぶりに沖縄を訪問されます。来年にお代替わりが控えているので、両陛下として沖縄に行かれるのは最後となる見通しです」(宮内庁関係者)

 3月27日から2泊3日の日程で沖縄県に滞在される両陛下。皇太子ご夫妻の時代から数えると、実に11回目の訪問となるが、今回は初めて与那国島にも足を運ばれる。

「初日には、糸満市の『沖縄平和祈念堂』を訪れたあと、『国立沖縄戦没者墓苑』で献花されます。

 その翌日には、与那国島で在来馬の与那国馬や世界最大級の蛾である“ヨナグニサン”を見学し、日本最西端の岬『西崎』も視察される予定です」(同・宮内庁関係者)

 今回が最後の訪問とあって、地元の人々も“熱気”にあふれている。

 両陛下を奉迎する実行委員会の事務局長・大山晋吾さん(57)に話を聞くと、急な訪問決定にもかかわらず、おふたりを歓迎する準備をしっかり整えたという。

「初日の夜には、那覇市の緑ヶ丘公園から県庁前の広場までを“提灯大パレード”と銘打って提灯行列を行い、最終地点の奥武山公園の両陛下が宿泊されているホテルに向かい“万歳三唱”を行います。

 今回のご訪問は準備期間が短かったのですが、日の丸の小旗が約4万本、お提灯の数は4500ほど用意いたしました」

 訪問に合わせて、“記念冊子”も作成したと大山さんは続ける。

「今回で11度目のご訪問になりますが、こんなに多くいらっしゃる都道府県はほかにありません。両陛下が沖縄にお寄せになる御心に対して、少しでも感謝の気持ちでお迎えしたいと考えております。

 今回のご訪問に合わせて“皇室と沖縄”という全12ページの小冊子を約7000部作らせていただいて、県内で配布しています。

 本冊子では、両陛下の沖縄県民に寄せられる御心に感謝申し上げて、これまでの10回のご訪問を写真やエピソードで振り返った内容に仕上げました」