小池徹平 撮影/森田晃博

『1789 -バスティーユの恋人たち-』は、ものすごい熱量をもったステージだ。フランス革命を背景にしたフレンチ・ロック・ミュージカルで、2016年に幕を開けた東宝版は、とにかくパワフルな歌とダンス、スピーディーな展開で見る者の心をわしづかみにした。

 それから2年。今回の再演で、貧しい農夫から革命のヒーローへと成長する主人公・ロナン役を、加藤和樹さんとのWキャストで再び演じるのが、小池徹平さん(32)。今、初演を振り返って真っ先に浮かぶのは「すごく大変で、ものすごく疲れたこと」だと笑う。

「先日、製作発表で共演者のみんなと再会して。みんなの顔を見たら懐かしかったしグッと来ましたね〜。会うまでは、自分の頭の中の記憶としては“大変だったなぁ”ということばかりだったんです。

 もちろんみんなで飲んだりして楽しかった思い出もあるんですけど。でも、実際に会ったら一気にウワーッといろんなものが甦ってきて、2年ぶりとは思えなかった。そうだった、やっぱり楽しかったんだ、と思いました」

 小池さんがミュージカル俳優として大きく躍進したこの作品は、大人数のカンパニーで、それぞれがまさに「体力勝負」の大活躍。舞台上では革命に立ち上がる仲間たちの団結や友情が描かれるが、キャストの中にも役と同様の絆が生まれていたという。

「本当にクリアすべきことが多くて大変でしたから。これだけ苦楽をともにしていれば、そりゃ仲よくなるよね、というくらい。物語的にもみんなで団結したり、力を合わせて何かを成し遂げるという話なので、それは熱くなりますよね(笑)」

 その絆はもちろん、Wキャストとしてロナン役を分け合った、加藤和樹さんとの間にも育っていた。

僕と和樹さんはキャラが違うし役作りのアプローチも全然違うので、もちろん刺激も受けましたし、いい関係性が築けていたと思います。先に稽古をした方が“こうだったよ、ああだったよ”ということは話していましたし、お互いの芝居を見て、“ここはこういうふうに見えているんだな、じゃあこうしてみようかな?”という修正はふたりともやっていました。僕は和樹さんの稽古を“すごいな、面白いロナンだなぁ”と思ってガン見していましたね(笑)」