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 NHK Eテレの人気アニメ『忍たま乱太郎』の4月2日放送回からのエンディングテーマを、Hey! Say! 7が担当すると、発表された。

 番組は1993年スタートで放送25周年。NHKによると、同じく93年生まれのメンバーで構成されるHey! Say! 7に担当してもらうことになったとのこと。

 Hey! Say! 7は、山田涼介、知念侑李、中島裕翔、岡本圭人の4人で構成される、Hey! Say! JUMP内の、いわゆる“年下組”ユニット。「7」は結成年の2007年が由来。

『忍たま乱太郎』のオープニングテーマは、放送スタートから一貫して『勇気100%』。初代の光GENJIから、NYC、Sexy Zoneなど、歴代ジャニーズのグループ・ユニットが担当。現在はジャニーズJr.のユニット、ジュニア Boysが担当している。

 エンディングもジャニーズの若手グループ・ユニットが担当することが多く、現在はジュニア Boysが歌う『3秒笑って』。それが4月からHey! Say! 7が担当する、というわけだ。

 このHey! Say! 7の起用には、イレギュラー感があると、ある芸能記者は言う。

「『忍たま』の歌は、基本的にはその時その時の、若手ユニットに歌いつがれていくものという印象がありました。かつてHey! Say! JUMPや山田・知念がJUMPと兼任したユニットNYCも、そんな流れで主題歌を担当しました。

 現在のジュニア Boysも、ジャニーズJr.内で比較的年少の、“ちびジュ”のメンバーで構成されたユニット。そんな中、5月にデビュー予定のKing & Princeに担当させるでもなく、昨年デビュー10周年を迎えたJUMP、しかも7が担当するという、“出もどり”のような状態は、とても意外でした

 そして、新エンディングとなる『やんちゃなヒーロー』の作曲・編曲を担当するのが馬飼野康二ということにも注目が集まる。

後輩に負けないフレッシュさ

「馬飼野さんは、忍たまの『勇気100%』をはじめ、JUMPのデビュー曲『Ultra Music Power』、嵐のデビュー曲『A・RA・SHI』や『SUNRISE日本』、Sexy Zoneのデビュー曲『Sexy Zone』 など、デビュー曲を中心に若手の楽曲を手掛けることが多い方です。デビュー前のキンプリ(ユニット時代)にも曲を提供しています。でも今回は、キャリアを重ねたグループへの楽曲提供なので、そういう意味でも面白いケースだと思います」(前出・芸能記者)

 25周年という節目とはいえ、フレッシュな若手枠にHey! Say! 7が器用されたのはなぜだろうか。ジャニーズ事情に詳しいあるテレビ誌記者は、こう見る。

「まず、Hey! Say! JUMP、特にHey! Say! 7のメンバーの、“いい子”的な雰囲気の良さはあると思います。時には年下の後輩グループよりも幼く見えることもある。そういう部分が、『忍たま』のイメージにぴったりであり、後輩たちと比べても遜色ないフレッシュさが出せるという面はあると思います

 さらに、歴代のラインナップには、社長のジャニーさんが力を入れる色あいも強かったと、前出の記者は指摘する。

「ジュニア内のユニットはもちろんですが、特にNYCは山田涼介、知念侑李、中山優馬という、ジャニーさんの思いが強く込められたユニットだったという印象があります。現在NYCはメンバーからの希望で活動休止状態ですが、ジャニーさんが当時、そのことに傷ついたという噂もありました。

 最近では、メンバーがインタビューで“NYCを復活したいね”と語ったりする事もあります。Hey! Say! JUMPは、現在のジャニーズの主軸となるグループという事もあり、事務所全体で力を入れていることは確かですが、あえてHey! Say! 7というところが面白いと思いました。山田・知念のいるHey! Say! 7に、かつてのNYCの幻影を重ね合わせているような見方もあります。ジャニーズとNHKの関係悪化報道もありましたが、まだまだ強い絆を感じます

 出もどり状態のようでありながら、まだまだフレッシュ感を漂わせるHey! Say! 7のエンディングテーマに期待したい。

<取材・文/渋谷恭太郎>