「ネット上で手作りの洋服が販売されていたり、ユーザーによるオフ会も開かれているなど、まるでペットや子どものように可愛がっていただいている方がとても多いです」(松本部長)

 さまざまな形で、生活にAIを取り入れようと試みる同社。初年度にあたる'16年度には『COCORO+』全体で約3万台を売り上げたが、まだ比較的、高価格帯の製品が目立つのが現状。

「もっと価格を抑えバリエーションを増やしていきたいです。'19年度をめどに300万台が数値目標です」

 と松本部長は展望を語る。

 機械を扱うのはどうしても苦手という人たちも多い。その点、AIは対話をすることで使用できるため、説明書を読む手間が省けるといったメリットも。

 いずれ近い将来に、AIを搭載したあらゆる機器が、日常の悩みに答えてくれる時代も到来しそうだ。

 洗って干して、乾いたらたたんで片づけて……。意外と面倒で手間がかかる洗濯。この分野でも、AIを使った夢のような家電が間もなく登場! セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズが開発するロボット『ランドロイド』は、投入すれば自動で衣類を折りたたんでくれる画期的な家電だ。

「私たちの試算では、一般的な4人家族の想定で、一生のうちに9000時間が洗濯物が乾いたあとの行為に費やされているんです。それらの時間を趣味やお子さまと遊ぶなど、少しでも自由な時間に費やしていただければという思いで挑んでます」

 と語るのは代表取締役社長の阪根信一さん。

 使い方はとても簡単。乾いた洗濯物を下部の引き出しに投入し、中央のダイヤルを回すだけ。AIが洗濯物の種類や持ち主を判断し、折りたたんで仕分け、整理までしてくれる。

 '19年3月までの出荷を目指し、価格は185万円からとまだまだ高価だが、

「大型テレビも昔は100万円を超えていましたが、生産数量と技術革新によってかなり安くなりました。将来的にランドロイドも世界中に普及させるために、1台20万円以下を目指したいです」(阪根社長)