これも有名な話だが、松本明子は、まだアイドルだった'84年、『オールナイトフジ』と『オールナイトニッポン』のコラボ番組で四文字の放送禁止用語を連呼してしまい、フジテレビを出入り禁止になってしまった。

「それだけでなく、他局からもお呼びがかからなくなって、仕事がほぼゼロの期間が2年間ほどありました」(テレビ局関係者)

 実質、芸能界追放ということだろう。意外なのは、そんなこととは無縁そうに見える明石家さんま。

'83年に放送されたNHK『クイズ面白ゼミナール』でさんまが生あくびをしたところが映し出され、視聴者から抗議が殺到しました。NHKが彼を出禁にしたのかはわかりませんが、それから30年近く同局の出演はありませんでしたね」(テレビ誌ライター)

 紅白にまつわるものも多い。'90年の第41回に初出場した長渕剛は ドイツ・ベルリンから衛星生中継で出場。しかし中継が始まった途端、

NHKのスタッフはみんなタコ! タコばっかりですわ!」とスタッフを批判し始めた。そして当初は10分の出演予定だったにもかかわらず3曲を熱唱し、計17分30秒と押しに押した。

 この長渕の“大暴走”によりその後の出演者は曲を短縮して歌わねばならず、応援合戦も中止となり、大トリの森進一も大幅に歌唱時間をカットされた。

「NHK上層部だけでなく、演歌界の大御所たちの逆鱗に触れ、長渕さんはしばらくの間、出禁になりました」(前出・スポーツ紙記者)