スペシャルQ&A【神永圭佑編】

――平田さんに直してほしいところは?

神永 強いていうなら……僕は好きですが、本番前に“楽屋の平田”っていうコーナーがあるんですけど。裕一郎くんが、なにか音楽をかけて、踊ったりふざけたりして、テンションを上げるっていうことをやるんです。ほとんど毎公演前にやってて。それで明るくなって、よっしゃー! ってことにはなるんですけど、それを見てるとメイクが進まないし、あんまり直前までやられると、本番中に思い出して笑っちゃうんで、もうちょっと早く切り上げてほしいかなと(笑)。

神永圭佑 撮影/森田晃博
神永圭佑 撮影/森田晃博
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――お芝居をしていて不安になることはありますか?

神永 不安だらけじゃないですかね。やっぱりどう見えてるのかなとか、これでいいのかなっていうこともありますし。特に2.5次元作品になると、原作キャラクターのファンもいらっしゃるわけで、自分の作り上げたキャラは受け入れてもらえるのかなとか、多少は思ったりはしますね。どんな評価を浴びるとしても最終的に自分を信じてやるしかないんですけど。でもこれで大丈夫かなっていう不安は、千秋楽までずっとあります。

 あとは、自分よりもはるかに芝居が上手な方がいらっしゃったりすると、どうしようかな、どう食らいついていこうかなとか、稽古の段階から思いますし。常にそういう不安との闘いですね。毎作品、何かしら不安なことがありますから。でも逆に、その不安がなくなってしまったら終わりなのかなとも思うんですよね。それがあるから向上していける気がします。

――あなたにとって愛とは何ですか?

神永 難しいですね。でも、絶対になきゃいけないものじゃないですかね。それはたぶん、自分に対しても人に対しても。やっぱり自分のことを好きじゃないといけないなと思いますし。それで、人のことも好きにならないと。人としても役者としても、愛する気持ちを持っていれば持っているほど、強いのかなって思います。

 僕が愛をもらっているなと感じるのは、マネージャーや事務所の方が僕のことをちゃんと見てくれているんだなと思うとき。あとは、怒られたときですかね。怒ってくれるっていうのは、やっぱり良くなってほしいからとか、ごれがダメだってことをちゃんと伝えたいからとか、そういうことがあると思うので。

 ファンの方からの愛ももちろん感じます。チケットを買って、わざわざ劇場に足を運んでくださって、応援してくださる気持ちが伝わったときは、こちらも頑張らなきゃと思いますし、ヘンな言い方ですけど、もっと活躍して、いい夢を見させたいなって思います。