「120平方メートルもある広い物件ですので、管理費や修繕費だけで月8万円もかかってくるんです。今後のことを考えると、無駄な出費を減らしたかったんでしょうね。なかなか売れなかったみたいですが、最終的に2000万円弱にまで値を下げて、ようやく買い手が見つかったそうです」(前出・木梨の知人)

 別荘を売却してしまった木梨だが、伊東はよほど思い出深い場所なのだろう。3月にもその姿が目撃されていた。

「憲武さんが、昔から成美さんと通っているお茶屋さんがあるんですが、あのときは長男も連れて来ていて、お店の方に紹介されていました。本当にこの場所が好きなんでしょうね。“いつもありがとうございます。美味しいです”って帰っていかれましたよ」(居合わせた常連客)

 思い出の場所を失い、仕事でも大きな転換を迎えた木梨のよき理解者となっているのが、妻である安田だ。

「子育てに関しては成美さんにまかせっきりで、木梨さんはじゃれたり、一緒に絵を描いたり。遊び相手というか、友達のような感覚ですね(笑)。成美さんは、そんな父親らしくない木梨さんに対して“いちばん年長の子ども”として扱っていて、家庭内での親の役目はひとりで担っていました。

 しかし、子どもにも影響を与えたアート活動にはとても協力的です。美大出身の彼女は、旦那さんが個展を開いたときもレイアウトのプロデュースに携わっていましたよ」(安田の知人)

 その自由な姿に子どもたちも影響を受けているようで、

「お子さんたちも芸術家肌の木梨さんの影響を受けています。幼いときから一緒に絵を描いたり、物作りをするなど芸術に親しんでいました。次男にいたっては、高校を卒業後はアート系の学校に進学したんだとか。今も木梨さんのアトリエは自分の創作活動の場というだけでなく、家族の遊び場でもあるそうです」(同・安田の知人)

 以前、雑誌のインタビューで木梨はこう語っていた。

《いま木梨憲武といえば、テレビの画面の中の人ですよね。でも、絵に表れているのはみんなが知らない非常に個人的な側面でもある》

 第2の人生─。日本のテレビスターは、アーティストとして世界に羽ばたく。