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 夏休みに非行に走ることが心配されるのは生徒のはず。しかし、先生が非行に走っていたのだから話にならない。

 奈良県警は4月18日、18歳未満の少女に現金を渡してわいせつ行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反の疑いで都立上野高校の日本史教諭・藤田将章容疑者(47)を逮捕した。

「犯行があったのは昨年8月29日。場所は奈良市内の娯楽施設でした」(捜査関係者)

 被害少女は当時高校2年生の16歳。容疑者とは昨年8月、ツイッターを通じて知り合ったという。ツイッターで援助交際をほのめかす少女の書き込みを県警がサイバーパトロールで見つけ、履歴から藤田容疑者が浮上、逮捕にこぎつけた。

「援助交際した場所はカラオケBOXだったとみられ、少女に支払ったのは1万3000円。ずいぶんとケチったものだ」(全国紙社会部記者)

 理由は“遠征費”だろうか。新幹線を使ったとすると、JR東京から新大阪まで自由席で片道1万3620円。新大阪から在来線を使って奈良市内まで乗り継ぐ運賃を考えると、往復で約3万円はかかる計算になるからだ。

 この容疑者の勤務態度について校長は、

「もうフツーに普通ですよ。問題はなかったです。遅刻も早退も無断欠勤もないです」

 と普段の様子からは想像できなかったことを匂わせる。

 学校は、保護者会説明の日程や藤田容疑者の穴を埋めるための時間割変更、生徒の心のケアに追われてバタついていた。

「藤田先生はサッカー部の顧問をしておりまして、サッカーの審判員の資格も持っていました。自身もサッカーをしていたので部活動の指導は熱心にしていたんですが……」

 と前出・校長。

 そんな熱血教師がなぜ奈良までわざわざ出向いて買春を行ったのか。

「全然(心当たりはないです)。日本史の先生ですから、奈良の史跡を歩くこともあるんじゃないですかね。それくらいしか私には想像できないです。校長でも個人の趣味までは監督できませんから。

 業務で行ったのであればまだしも、なんで奈良に行ったのかと言われても見当が付きません」(同校長)

 容疑者は過去に勤めた高校で、生徒指導担当を務めたこともあった。生徒を指導する側の先生が、警察に捕まるという事態。長期休みに入る前には、先生も“非行”を起こさないよう生徒と一緒に気を引き締める機会が必要かも。