事態打開のため、ジャニー喜多川さんが5月1日に謝罪コメントを発表し、2日はTOKIOのメンバー4人が謝罪会見を開きました。

 謝罪会見の本当の狙いは何だったのでしょうか。ジャニーズ事務所幹部がこう漏らしました。

「当面はこの4人で活動していく決意の会見である」

 取材陣から矢継ぎ早に質問が投げかけられましたが、その答えは「社長のコメントがすべて」というものでした。

 その段階ですでに、山口さんなしのTOKIOが想定されていたのです。TOKIOの会見後、公式サイトから山口さんの写真もプロフィールも外されました。手回しがよすぎます。

 そこに見えるのは、山口さんを切り、TOKIOを存続させるという“ジャニーズ事務所の捨て身”の戦略です。

 音楽活動は当面しないことになっていますが、それ以外のグループ活動、個人活動はそのまま継続されています。

「山口が出演していたNACK5の番組は終了しましたが、後釜は松岡昌宏が務める。日テレの『ザ!鉄腕!DASH!!』もフジテレビの『TOKIOカケル』も終わらない。情報番組『ZIP!』の司会は降板確実ですが、山口以外のメンバーが失う番組などはない。つまりジャニーズ事務所は、経済的痛手を最小限にとどめることができたということです」

 とテレビ誌ライターが読み解いていました。今後の注目ポイントについて、

「『ZIP!』の司会後任です。山口は週に2回、出演していました。その両日をジャニーズの所属タレントが抑えるのは難しいにしても、1日だけでもジャニーズ事務所が押さえることができれば、ジャニーズの強さを目の当たりにすることになると思いますよ」

 山口さんを切り、峠を越した感のある強制わいせつ事件ですが、連帯責任といい切ったTOKIOのメンバーが今後、どう責任を取るのでしょうか。

<取材・文/間垣ジェーン美瑠>