パスタにオイルたっぷりでも太らない?

 糖質制限ブームのなか、ダイエットの敵とみなされているけれど、

「パスタは、パンなどほかの糖質とは事情が違うようです。だから、これはホント」(植田先生、以下同)

 カナダの研究チームによれば、事の際、炭水化物ではパスタだけを3か月にわたってべ続けたグループを調査した結果、体重は増えていなかった。そればかりか、体重が平均0・5キロほど減っていたそう。

 パスタは糖質の吸収が穏やかで、結果として、脂肪の合成を促すインスリンの過剰な分泌も抑えられるため、と考えられている。

ダイエット法のひとつとして、たまに主をパスタに置き換えるのがいいかもしれません」

 さらに研究では、オリーブオイルをたっぷり使ったほうが血糖値の上昇を抑えられたとか。速水もこみちは正しかった!?

セレブも夢中! グルテンフリーは健康にいい?

 トップモデルのミランダ・カーをはじめ、セレブがこぞって夢中の“グルテンフリー”。

 これは、小麦や大麦、ライ麦などに含まれるタンパク質の一種・グルテンをとらない事法のことで、健康や美容にいいと評判に。ミランダが言うなら、確かに効きそうな気が……。

「それはウソ。グルテンが引き起こす自己免疫疾患のセリアック病や、グルテンのアレルギーという人ならともかく、わざわざグルテンフリーを選ぶ必要はありません」

 と植田先生。病気でもないのに穀物をとらなくなると、むしろ健康に悪影響が出るかもしれない。

 物繊維の摂取量が大きく減り、心臓や血管の病気にかかるリスクが高まるとイギリスの医学専門誌で報告されている。

「そもそもグルテンが原因という病気の人は、日本ではまだ多くないのです。特定の栄養素をカットしてしまう事法は、健康の意味でも美容面でも、オススメしません」

肉を食べるなら赤身のステーキがベスト?

 ステーキをべるなら、霜降り肉より赤身の肉。値段が安いし、脂肪分が少ないから身体にもよさそう……。

「そうともいいきれません。赤身の肉は、肝臓の病気のリスクを高めるおそれがあります。ですから、これはウソ」(植田先生、以下同)

 イスラエルの研究では、赤身の肉や加工肉をべたグループは、そうでないグループに比べて非アルコール性脂肪肝疾患のリスクが高まったという。

「お酒を飲まないのにかかる肝臓の病気が、非アルコール性脂肪疾患です。赤身肉との関係は、人種の違いが影響している可能性もあるため、日本人を対象にした研究を待ちたいところ。また、加工肉に関しては、大腸がんとの関連性もあり塩分も多いので、控えたほうがいいでしょう

 またこの研究では、鶏肉や七面鳥、魚肉の摂取をすすめている。焼いたり揚げたりしないで、蒸す、煮る調理法がオススメだとか。