別の3年の男子学生は、

アメフト部の友人が“つらいな”ってぽつんともらしていて。こっちもつらすぎて、それ以上は聞けませんでした」

 と、やりとりを明かす。

 処分を下した関東学生アメリカンフットボール連盟は、条件つきで年内復帰も可能という温情をつけ加えた。

 秋のリーグ戦に出場するタイムリミットは7月末。それまでに処分が解除され、選手登録をしなければ、リーグ戦に原則、参加できない。クライマックスは12月の甲子園ボウル。関東と関西のリーグ戦の王者がぶつかり合う夢舞台だが、出場停止の処分が解けなければ夢はついえる。

 同大3年の男子学生は、

「勉強ばかりじゃなく、スポーツをやりたくて大学に通っている学生もいる。それができなくなるってことは、何のために大学に来たんだろうって思ってしまいますよね。原因を作ってしまった宮川君がいちばんつらいと思います」

 と悲しげな表情を見せる。

 謝罪会見で宮川泰介選手は「この先、アメリカンフットボールをやるつもりはありません」と明かしていたが、

日大アメフト部の寮
日大アメフト部の寮
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「泰介は辞めてないですから」

 と仲間の選手はきっぱり。

 前出・2年の男子学生は、

「うやむやになるまで黙っていようという、(田中英寿)理事長の魂胆が見え見えです」

 と大人たちの保身を見抜き、こう力強く訴えた。

「学校と監督とコーチが悪いわけですから(学生のことは)もう許してあげるべきですよ。あいつらにアメフトをやらせてあげてください!」