「高村容疑者“話をしているときに女性が寝てしまったり、怒鳴っているのに人の話を聞かないときに殴ったりはしました”と供述しています。

 一方の小倉容疑者は、“約束を守らなかったりしたときに、頭を殴ったり顔にビンタしたことはあります”と供述しています。ただし小倉容疑者“道具は使っていない”と言っています」(前出・捜査関係者)

 被害者が保護された当時の顔写真を見てみると、思わず目をそむけたくなるほど痛々しく、おびただしい暴力が加えられたことを物語っている。

 おでこ、目元の周囲、頬、あごが赤く腫れあがり、そのうえに、黒く焦げたような傷の痕が覆っている。唇は分厚く膨れ上がり、閉じることができない。転んでできる傷ではないことは一目瞭然だ。

「これはまあ、すぐには治らないですよ。(全治は)不明ですね。重傷と一概にいえるかどうかはわかりませんが、相当なヤケドも負っていて、皮膚もただれています」

 と前出・捜査関係者が傷のひどさを伝える。現在、被害女性は警察の保護下に置かれ、回復に向かっている。暴力で支配されていたが、監禁もしくは軟禁状態ではなく外出することもあったという。

「逮捕された2人はあんまり見かけたことはないんだけど、女の子のほうはちょくちょく見かけましたね。“こんにちは”みたいにあいさつはするんですけどもね」

 と前出の近隣住民。

「(悲鳴とかは)私、聞いていないんですよ。まさかそんなことをするなんて思わないですから、そういう目で見ていませんでした」

 もし、近隣住民がここにある1枚の写真のような顔の被害女性を見ていたとしたら、気づかないわけはない。あるいは帽子やマスクでうまくカムフラージュしていたのか。

 逮捕の朝、「何か異様な雰囲気。制服の警察官ではなく、かっちりとした服装の人が数人来て」(前出・近隣女性)2人は逮捕された。

「報復なども考えられますので通報者の情報は秘匿。何をしでかすかわからないですから」(前出・捜査関係者)

 被害女性が今後、容疑者カップルと接点を持たずに暮らすことを願う。