民放ドラマは6年ぶりの出演となる宮崎は、

「初めて台本を読ませていただいたとき、もんちという女性が大好きになりました。そして、もんちを演じられることにワクワクしました」

制作発表での(右から)山田監督、大泉洋、宮崎あおい、石井ふく子プロデューサー
制作発表での(右から)山田監督、大泉洋、宮崎あおい、石井ふく子プロデューサー
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 宮崎は、トラック運転手の桃子を演じるにあたり大型自動車免許を取得した。

「大型トラックの運転席に座ったこともないですし、あの高さを知っているもんちは、どんな人物なのか知りたくて。撮影に入る1か月くらい前から教習所へ通ったのですが、もんちという女性が私の中で動き始める大切な時間でした。

 もんちはとても行動的な印象だったので、髪を切りたいと相談しました。話し合いながら、ひとりの女性を作っていけたという感覚があり、準備も含めて楽しい時間でした

 大泉は、伊之助が大工のため木を削ったりトンカチをふるう大工仕事の習得に打ち込んだそう。

宮崎の絶妙なアドリブが炸裂

 大泉と宮崎は、初共演ながら息の合った演技で、兄妹ゲンカや言い争いは、見どころのひとつ。

「伊之助ともんちのケンカで、僕が箸を投げつけるシーンがあったのですが、あおいちゃんがアドリブで箸を投げ返してきて、それが結構な速さでしたね(笑)」(大泉)

 物語の舞台は東京下町。工務店を営む赤座家の長男・伊之助は、父で棟梁の忍(笹野高史)のもとで大工職人として働いている。妹で長女の桃子は、大型トラックの運転手。体力仕事をしている伊之助、桃子はともに気性が荒く、家の中はいつも血気盛んだ。

 ある日、桃子は恋人との間の子を流産したことを家族に打ち明ける。しかし、相手の男については一切語らない桃子に、伊之助が激怒。思わず殴ってしまう。伊之助に反発した桃子は翌日、家を出ていってしまう。