そして'08年以来の『SUPER FORMULA』優勝への道のりを、レース後の会見で語ったのだった。

《今回の勝因はドライバー2人がフレッシュで、2人ともF3のチャンピオンからステップアップしてきてくれたというのが僕らにとっての強みでした。2年から3年で育て上げて行きたいという気持ちが強かったんです》

 有望な若手選手2人をチームに招き入れて、計画的な指導と育成を行ってきたというマッチ。

あとは昨シーズンからチーム内の人事だとか改革を進めてきて、だんだんと歯車が合ってきたんじゃないかと思います。残りの何レースと、来年に向けて、今日はニックがすごくいいきっかけを作ってくれたので、チームのモチベーションとしてもすごく高くなりました

 優秀なメカニックらをそろえてチーム再編をするなど、組織のトップとして手腕を発揮した結果なのだとか。

 そして優勝を受けて「『KONDO RACING』もトップチームの仲間入りか」と聞かれると、

《健太はいい走りをしていたけど、アイツは、速さはニック同様にあるんだけど、開幕戦から歯車が合っていない。2人合わせて、ワンツーフィニッシュできたときが、トップチームと呼べるんじゃないかな。それが夢です》

 と、近藤真彦の夢をも語ってみせたのだった。

「“それをジャニーズでやってよ”というのが、SMAPをはじめとしたファンの声ではないでしょうか(苦笑)。最高幹部待遇とも言われるマッチなら、タレントのトップとしてジャニーさんやメリーさんにも意見できたはず。

 そして後輩らの失態の責任を背負って“矢面”にも立てたはずです。今のままでは神輿に担がれた“ハダカの王様”と笑われかねませんよ」(芸能プロ幹部)

 “本業”でチームの成果を出してほしい。