23年ぶりの役づくりとは?

仙道敦子 撮影/高梨俊浩
仙道敦子 撮影/高梨俊浩
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「ドラマが決まってからなるべく歩くように心がけたり、友人とソフトテニスをやったりして、体力づくりをしましたね。おかげで息切れしなくなりました。あとは舞台となる広島で、初めて原爆ドームを見学させていただきました。年齢を重ねて家族を持ち、抱えるものが増えた今、資料を見ると言葉が出なかったです……。

 突然、家族などあるべきものを失うなんて、考えるだけでも恐怖。でも今回の作品では戦時中でも一生懸命生きる家族を描いているので、悲しみ以外の部分もきちんと表現できたらなと思っています

 昨年、長男の敦がドラマ『陸王』(TBS系)で俳優デビュー。親子共演の可能性について聞くと、照れながらこんな微笑ましいエピソードを。

「生放送ではないのに、間違えないかしら……と心配で、テレビの前で緊張しながら見ていました(笑)。だから親子共演なんて、しばらく考えられません。私自身がこうしてまた人前に出ているのもまだ不思議な感覚ですから。今後の活動? ……どうしたらいいんでしょうか(笑)。またお話をいただけたら、そのときに考えようと思います」

 普段はどんな生活をしていますか?

「子どもの通う学校では役員を担当したこともありますし、普通の主婦の方と変わらない生活だと思います。以前、スーパーで買い物をしていたら、“スーパーとか利用するんですね”とママ友に驚かれたんですけど、スーパーに行かないとごはん作れないですよね(笑)」