綾野剛主演の連続ドラマ『ハゲタカ』(テレビ朝日系、木曜午後9時)が7月19日からスタートした。15分拡大の初回視聴率は11.9%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)と好調なすべり出しとなった。

 原作は真山仁氏の『ハゲタカ』と『ハゲタカII』。2007年にNHKでテレビドラマ化、'09年に映画化された時の原作は『ハゲタカ』と『バイアウト』なので、今回はまた新たなストーリーが展開されるという。

 綾野が演じるのは“ハゲタカ”とののしられる外資系投資ファンドの代表取締役・鷲津政彦。不良債権を抱えた大銀行や経営不振の名門企業などに次々と買収を仕掛け、鮮やかに勝利していく過程と人間模様を描く。

 鷲津の右腕となる日系アメリカ人アラン・フジタ役には、池内博之、大手銀行・三葉銀行の資産流動化開発室室長・芝野健夫役に渡部篤郎、常務の飯島亮介役に小林薫と豪華な顔ぶれだが、ドラマのキーマンとなるのが沢尻エリカ演じる東京のホテルのフロントマネージャー・松平貴子だ。

 綾野と沢尻は、映画『ヘルタースケルター』('12年)、『新宿スワン』('15年)に続き3度めの共演となる。

『ヘルタースケルター』以来、2人はすっかり意気投合してプライベートでは大親友です。沢尻が声を掛けて集まる“沢尻会”には必ず顔を出しますし、テレビでも『俺は沢尻会の傘下。書記をやらせてもらってます』なんて言うほどの付き合いです。

 ドラマの番宣でも『2人で食事にも行きますよ。(普段の沢尻は)照れ屋さんで、とってもチャーミングな人』と、仲の良さを語っています。現場でも発声のしかたや演技について熱く語り合うなど、息もぴったりです」(スポーツ紙記者)

 沢尻の妹役で出演する木南晴夏は、先日結婚した玉木宏との新婚生活を「いじられっぱなし」(テレビ局関係者)だという。

「共演者からは、『なんて呼び合ってるの?』とか『全然知らなかった』とか、いろいろ質問攻めにされたりと、現場は和気あいあいで雰囲気は最高です」(同)

 今回のドラマでは、特別に真山氏が現在の鷲津の姿を描いているというから、最後の最後まで目が離せなくなりそうだ。

<取材・文/小窪誠子>