「新規事業のための人材の確保や本社の移転など、事務所内の“改革”が始まっています。これを主導しているのはジュリー藤島副社長といわれています。社長継承に向けて、着々と地盤を固めているのでしょう」(芸能プロ関係者)

 その一連の企業戦略のなかで、満を持して木村がネット番組に登場したのだ。しかし、木村の挑戦は、思っているほど簡単なものではない。

「元SMAPの稲垣吾郎さん、草なぎ剛さん、香取慎吾さんからなる『新しい地図』の3人もネットで月1回のレギュラー番組を持っていますが、ネットの番組数はテレビよりも膨大。ユーチューバーを含め、おもしろいコンテンツだけが生き残ります。

香取慎吾、稲垣吾郎、草なぎ剛はAbemaTVでレギュラー番組を獲得
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 木村さんはよくも悪くも“キムタク”というブランド。今までのようにカッコいい、正統派など“キレイ売り”をしているだけでは、ネットの視聴者には受け入れられないと思います」(制作会社スタッフ)

 今の木村に必要なものは“意外性”ではないかと、前出の佐々木氏は分析する。

「木村さんは認知度が高いぶん、ファン以外にアンチも少なくありません。アンチや木村さんを知らない人を取り込むには、今までとは違う姿を見せることが必要になってくるでしょう。最近では番宣のバラエティー番組にも積極的に出演するなど、その姿勢に変化が見えています

 木村には、SMAP時代に培った“経験”がある。

「デビュー当初からタレントとしてもバラエティー番組に出演していた木村さんですから、新しいことに挑戦するわけではなく“原点に帰る”という感覚が大切になるのではないでしょうか」(佐々木氏)

 はたして、原点回帰は吉と出るか凶と出るか─。