スペシャルQ&A【木戸邑弥編】

――川原さんには言ってないけど、感謝していることは?

木戸 『押忍!!ふんどし部!』という作品で僕が真ん中に立たせていただき、芸歴でも大先輩の一馬が2番手として力を貸してくれて、タッグを組ませてもらった。僕のことをすごく助けてくれたんですよ。その舞台の再再演の時に、僕がケガの治療中で、出演ができなかったんですが、一馬が初参加のメンバーもフォローして、みんなを引っ張っていた。ホントはそういう性格じゃないのに責任を自ら買って出て。カンパニーのリーダーとしてみんなの士気を高めて、公演を成功させてくれたから、僕は続編で復帰できて、『おすふん』に帰ってくることができたし、そこでまた一馬ともお芝居ができたし、それは本当にずーっと感謝してますね。

――いま一番LOVEなものは?

木戸 学生の時にギターにめっちゃハマったことがあって。でも僕、ハマると100%そこに力を注ぎ込みたいんで、作品に入ってる時に無闇にそういうのにいけないんですよね。50/50とかできないタイプなんですよ。だから、今はあえて、仕事以外の何かに夢中になることをセーブしてる部分もあると思う。今ハマっちゃいけないなって。強いていうなら、1公演に500mlのコーラを1本飲むんで、本番中はめっちゃコーラが好きなヤツって思われてます。炭酸が好きっていうのもあるんですけど、コーラは喉にいいと聞いたんで飲んでるんです。ここ最近はずっとコーラ飲んでるんで、コーラLOVEですね。

――これだけは譲れないというものは?

木戸 お芝居のことで言うと、自分のために芝居したくないんですよ。相手役のために、僕は芝居をしたい。それだけは譲れないです。自分のために芝居をしてる人を見ると、あんまり楽しくないし、そういうのを観るとちょっと醒めちゃうというか。相手を動かしたりしたいなっていうのもありますし。例えば二人芝居をやった時に、相手がすごく評価してもらったら、“よっしゃっ!”って思うんですよ。自分が評価されるよりも。相手の役者の良さを引き出せる役者でありたいなって。相手を良く見せたら、結局自分の芝居も生きてくるんで。