「麻央さんが亡くなってからも、海老蔵さんとの仲を勘ぐられたり、“ぶりっ子”や“したたかな女”という世間からのイメージに、本人も苦しみ続けていたようです。そういった、すべてのことから決別するには、自分自身が私人に戻り、取材対象者でなくなることが必要だったのでしょう

 また、結婚相手が一般人ということにも配慮。現在の自分の身からすると、間違いなく夫となった人への取材は避けて通れない。あるテレビ局関係者が麻耶さんの気持ちを代弁するかのように言う。

「夫のことまで追いかけ回されてはたまらない、という彼女の気持ちは相当なものです。実は、テレビのお仕事も先々まで決まっていたものがあり、所属事務所は今回の件で、関係者に頭を下げて回っていました。

 でも、長年、麻央さんの2人の子どもの面倒を見るうちに、当然、自分の子どもが欲しいという願望が強くなった。妊活するにあたり、まずは心身の健康を取り戻すことが妊娠への近道だと、思い切った方法ですべての解決の道を探ったということなんです

 生放送の番組出演中に、体調不良で倒れて休養をした過去もある。最愛の妹の一周忌を終え、自分自身の人生と向き合ったとき、彼女にはリセットが必要だったのかもしれない。

<取材・文/宮崎浩>