もうツーショットを見ることはできないのだろうか……。

 タッキー&翼が2人揃って姿を見せたのは、昨年9月に放送された『ミュージックステーションウルトラFES』(テレビ朝日)でのことだ。この出演を最後に活動休止していたが、その1年後の突然の解散だった。

 滝沢秀明は年内で芸能界を引退し、今井翼はジャニーズ事務所を退所し病気療養に専念するという。さらに滝沢はジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長が手がけるタレント育成やプロデュースを継承し、裏方に徹することも明らかになった。

9月13日の解散、引退を正式発表する前に、2人揃ってスポーツ紙の取材に応じていますが、この日の写真撮影はNGだったそうです。ファンにとっては、タキツバの近影すら見ることができないわけで、ファンの喪失感は計り知れないでしょう」(テレビ局関係者)

 同日、ジャニーズ事務所のコーポレートサイトでは「2018年9月13日 社長メッセージ」としてジャニー社長がコメントを発表した。

 その中でジャニー社長は、

≪これまで私はタレントを生み育てた親(プロデューサー)として、タレント達はどのような場所でどの様な立場であろうと私の大切な子供達であると話して参りましたが、この気持ちに変わりはありません。≫

 と、タレントたちへの思いを述べ、滝沢への謝辞を綴った。

≪今般、滝沢秀明がタレントとしての経験と知識を生かし、「ジャニーズJr.たちの育成で、ジャニーさんを手伝いたい。」と言ってくれた時、私は驚きと共に嬉しくて涙がこぼれそうでした。このような決断をしてくれた滝沢には心より感謝しています。≫

「ジャニー社長が自らこうしたメッセージを発するのは異例のことです。タッキーの決断は、ある意味、社長の夢を叶える大切な一歩であり、ジャニーズ事務所にとっての一大事だったということです」(スポーツ紙記者)

 一方、どんな時もファンへの報告を第一にしてきたジャニーズが、今回は本人たちからの“報告”がなかったことで、ファンの落胆ぶりも大きいようだ。
 
 ネット上では、「ファン向けに何もなく、解散しました、引退します、退所します、はあまりにも辛すぎる」「せめてもう一度、2人の生の声だけでも聞かせてほしい」「2人の選んだ道だからこれからも応援するけど、こんなお別れって…」と、やり切れなさが滲むコメントで溢れていた。

引退までタッキーに会えるのは年末のディナーショーだけです。このチケットも抽選ですからタッキーに会えるのは限られた人数だけ。ファンにとっては、せめてメモリアルグッズやメッセージをと思うのは無理もないでしょう」(スポーツ紙記者)

 いつも「ファンのおかげ」と言い続けてきた、タッキー&翼。

 もしかしたらファンが納得するようなサプライズで最後を締めくくってくれるかもしれない。

<取材・文/小窪誠子>