樹木希林さん '79年1月、タバコを吸いながらリラックスした表情で取材に応じる希林さん。その後、禁煙し、晩年は「早くタバコなんてやめたほうがいいのになぁ」と語っていた 撮影/週刊女性写真班
樹木希林さん '79年1月、タバコを吸いながらリラックスした表情で取材に応じる希林さん。その後、禁煙し、晩年は「早くタバコなんてやめたほうがいいのになぁ」と語っていた 撮影/週刊女性写真班
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 個性派女優として、映画やドラマに欠かせない存在だった樹木希林さん(享年75歳)が9月15日、この世を去った。

死ぬときぐらい好きにさせてよ

 '13年に全身がんであることを発表。闘病生活を送りながら、女優活動を続けていた。

 マネージャーをつけずに、ひとりでこなしていた希林さん。スタイリストをつけない理由を、「役者として、人物を演じるというのはとにかく、普通の生活をしなければいけないと思うんですよ」と語っていた。

 授賞式に100円ショップで購入したネクタイで登場するなど、周りに流されない生き方を貫いた。

 昨年、『週刊女性』の取材に、人生の最期は、夫・内田裕也の『朝日のあたる家』を聴いて、逝きたいと回答。

「最期ぐらいは花を持たせてあげないと、怒るだろうと思って。まぁ、歌自体がいい歌だしね。私が先にボケると信じてるので、もし、裕也さんが最期に駆けつけてくれたら“まぁ、ご親切にしていただいて。……ところでおたくどちらさま?”と言って死ぬのが理想なんですよ」

 現在、車イス生活の裕也は妻の最期は看取れず、15日昼に無言の対面を果たしたという。

 一昨年、《死ぬときぐらい好きにさせてよ》というキャッチコピーの広告に登場。「死は特別なものとしてとらえられているが、死というのは悪いことではない」とメッセージを寄せていただけに、天国でもパートナーの歌を聴きながら、変わらず笑顔で過ごしていることだろう。