9月20日より、いよいよ最新作、第4弾のオンエアがスタートした。

 今回メインで出演するのは、産休明け初仕事となる、高級クラブのママに扮した武井咲。その客として登場するのが小泉孝太郎、そして、またもや舘ひろしである。

「舘さんは、主演映画『終わった人』が『モントリオール世界映画祭』で最優秀男優賞を受賞して、大きな話題を集めたばかり。その話題がさめやらぬ中での再登板です。

 今回のCMは小泉孝太郎が、『ケンさんには内緒だよ』と、第3弾を受けてのセリフがあったり、ホステス役の女性4人が菊川怜ばりにハズキルーペをお尻で踏むという、ある種の“フェチ度”をエスカレートさせています」(前出・テレビ関係者)

 果たして、このCMシリーズ、どこまで狙っているのだろうか。ある芸能記者が言う。

「舘さんの第2弾から、SNSやネットの掲示板で、ジワジワと話題になっていました。そして最新の第4弾は、舘さん再登場、“ケンさん”という名前、お尻で潰す描写の4倍がけと、これまでに盛り上がった要素を贅沢に採用した集大成、ベスト盤のような感じすらあります。意識しすぎなのかもとも言えますが」

 注目を浴びるようになった、渡辺謙&菊川怜の第3弾の異様なハイテンションは、ハズキルーペを販売する、Hazuki Company(株)の会長の影響が大きいと、同芸能記者は言う。

「第3弾では会長自らが指揮をとり、演出や出演者の衣装まで、細かなこだわりを盛り込んだものだと、インタビューで語っていました」

 その絶妙なバランスの外し方、ずらし方は、会長個人のセンスによるところが多そうだ。

「インタビューでは、『私の作品』と言いきっていました(笑)。今どきとても珍しい、個性のある優秀なCMディレクターといえるかもしれません。自社製品のCMだけでなく、他の会社のCMも手がけてみて欲しいですね」(前出・芸能記者)

 ベスト盤と言われる第4弾が始まったばかりだが、次は何が待っているのか。渡辺謙や菊川怜、はたまた石坂浩二の再登場もありうるのか。『ハズキルーペ』への期待は尽きない。

<取材・文/渋谷恭太郎>