変わらず没頭できる存在は?

 20歳で茶道と出会い、30代、40代と年齢を重ねても、お茶の尽きない魅力に魅せられ続けた典子。同じように、黒木にとって変わらず没頭できる存在は、

私は飽き性なんですが、演劇だけはずっと好きなんです。就職を考えた時期もありましたが、本格的に就活が始まる前に役者になれたことが、本当にラッキーだったなと。

 もし役者になれなかったら、幼稚園の先生になりたいと思っていました。若いころにやりたいことを見つけられて、役者になることを許してくれた両親に、本当に感謝しています

 最初で最後の共演となってしまった大女優・樹木希林さん。

「人としても、女優さんとしても、すごくカッコいい方でした。“カッコいいですね”ってお伝えしたら“そうなの”って。“自分がカッコいいと思っているものだけを集めている”って、おっしゃっていました。

 あと、“ちゃんとした人にはアドバイスしないの。黒木さんは大丈夫よ”とも言っていただきました。ひとりの女性として、こんなふうに生きてみたいと思いました素晴らしい女優さんとご一緒できて、とてもうれしかったです