財前直見

 高齢化の波を受け、数年前から注目され続けている“終活”。それはもちろん一般人だけでなく、各界の著名人の間においてもホットトピックとなっている。数々のドラマに出演してきた女優の財前直見も終活をスタートさせており、'16年には『終活ライフケアプランナー』の資格を取得。彼女が“死の準備”に積極的になった理由を聞いてみるとーー。

故人の大事なものが分かるように

「きっかけはすごく単純で、息子を塾に行かせようと思ったときに、自分も何か勉強したいなと思ったんです。“ママも頑張ってるから、あなたも頑張れば”って(笑)」

 女優として、数多くのドラマや映画に出演してきた財前直見。彼女は、'16年に、終活に関してさまざまなサポートをする『終活ライフケアプランナー』という資格を取得している。資格を取る以前、彼女も終活に関して困った経験があったという。

「義理の母が亡くなったときに“大事なものはどれなんだろう?”って考えたんですけど、わからなかったんです。掛け軸や絵、器であったり、そういうものの価値がわからない。“これはいいものだよ”って価値のあるものだけ教えてくれていたらいいんだけど(笑)。

 実は先祖代々、受け継がれてきたものがあるのかもしれないし。大事なものは書いておき、残された人がわかるようにしてあったほうがいいなって」

 エンディングノートの重要性を感じ、自身でも用意し、また周りの人にもすすめるようになった。

財産についてや治療の方針であったり、書くことはさまざまありますが、いちばん大事なのは“紙に書いて、ひとつにまとめておくこと”ですね。パソコンやスマホの中のデータは消えてしまうこともあるじゃないですか。だから紙に書くか、プリントアウトして保管しておくことですね」

 エンディングノートは、名前のとおり、“終わり”や“死”のイメージが強い。しかし、財前は、このように話す。

「“エンディングノート”という名前に、ネガティブな印象を抱いてしまう人も多いです。私の周りの高齢の方なども“(死んだときのことを書くなんて)縁起でもない!”って言ったり。若い人であればイメージができなかったり。でも、こういったノートは、“今から未来を見据えて生きる”ということを大事にするために、作ってほしいんです